「スナック」という名の愉悦 Vol.2
2017.01.29
FOOD&DRINK

オーシャンズ世代になっても、スナック未経験でいいの?

いいオッサンになったのに、スナックに行ったことないなんて…

スナックというと我々にはちょっと敷居が高い。中の様子が見えないうえに、料金システムがよくわからないせいもある。そもそも、キャバクラとどう違うのか。

周囲のオーシャンズ世代の男性にスナックの印象を聞くと、「なんか恐いから入ったことない」「自分にはまだ早いかも」「年配の人たちの社交場っぽい」など、どうもイメージ先行で敬遠しているキライがある。

しかし、あれだけの数の店舗が今夜も元気に営業しているところを見ると、世の中には「スナック」という名の愉悦を満喫している素敵な“オッサン”が山のようにいるわけで。

女性スタッフ、客、お酒。これらが三位一体となって織りなす愉悦とは何だろう。気取らない雰囲気? 地域密着型の営業スタイル? 通うにつれて増す居心地の良さ?

知らないことは学べばいい。これらのナゾを解明するために、本連載では二人の達人をお招きしてスナックの奥深い世界とその楽しみ方を伝授してもらう。

そうだ、スナックの専門家から愉しみ方を学ぼう

連載は全12回。前半の「座学編」では、スナックの成り立ちや近年の動向、法律的な問題などを学ぶ。「まずは、基礎知識を」ということだ。

先生は、首都大学東京の法学系教授・谷口功一氏。彼はこれまでスナックに関する学術的な研究がまったくされて来なかったことに憤りを感じ、2015年に「スナック研究会」(http://snaken.jp)を立ち上げた。同研究会は、その真摯な姿勢に共鳴したサントリー文化財団から研究助成を受けている。

谷口氏は「これまで夜の街で費消してきた金額は家一軒に達するかも」という猛者で、「酒呑みの半生を総括する意味でも、スナック研究を実りあるものとして完遂したい」と語る。

後半の「実践編」では、スナックでのマナーや店での楽しみ方などを学ぶ。「実際に行ってみよう」というステージである。

先生は、スナック好きが高じて「スナックナビ」や「スナックガイド」に並ぶスナック検索サイト、「スナッカー」(http://snacker.jp)を開設した平本精龍氏。同サイトでは、全国のスナック情報の他にも「エリア特集」や「スナック用語集」など、スナックに関する膨大な情報が得られる。もちろん、平本氏自身も日々のスナック通いを欠かさず、スナックへの愛は谷口氏に勝るとも劣らない。

平本氏いわく、「スナックとキャバクラの一番大きな違いは雰囲気だと思います。ママやスタッフだけでなく、お店の常連さんまでが温かいんです。とにかくアットホームで癒される」と言う。

ちなみに、お二人によれば、「ママの高齢化で店を畳むケースが増えている」一方で、「新しい形態の『NEWスナック』なるものも続々と誕生している」そうだ。

入門するなら今しかない。全12回の連載を読み終われば、あなたもきっとあの重い扉を開けたくなるはず。ようこそ、めくるめくスナックの世界へ!

次回、第二回のテーマは「スナックとは?」。意外な発祥の経緯と、その成り立ちを探ります。

 

「スナック研究会」を立ち上げた谷口功一氏

「スナッカー」編集長の平本精龍氏

次回を読む

# スナック
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