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2018.12.14

ファッション

ロンハーマンデニムが通称「1st」モデルで披露した確信犯的見落とし

ロンハーマンが2012年に満を持して世に送り出したロンハーマンデニム。徹底して作り込んだコレクションは、プレステージに位置する価格帯にもかかわらずリリースすれば即完売の記録を更新している。

勝因は“オリジン”へのオマージュを感じるリアルなダメージ加工とデザインにある。
それは、ついに登場したGジャン界の大物、通称「1st」モデルにおいても例外ではなかった。
40’S デニムジャケット5万4000円/ロンハーマンデニム(ロンハーマン 03-3402-6839)
実はこれまで“2nd”、“3rd”からインスパイアされたモデルは存在したが“1st”は今回が初。
気持ちワイドなボックスシルエット、フロントプリーツ、左胸にのみ付けられたフラップポケット……往時のスペックを忠実に再現しつつ、ほどよい縦ムラ、シボ感ががもたらす立体的な深み。まるで古着屋で掘り当てたような一着だが、袖を通せばオリジンとの違いに気づく。
それが「丈」だ。
ショートレングスでオリジナルに忠実な“1st”は、それはそれで風格があって良いのだけれど、いざ手持ちの服に合わせようと思うとどこかしっくりこないことがあった。より現代のスタイルに溶け込ませるべく、着丈の再現性にあえて目をつむり、ほんの少しだけ長めに設定したのがロンハーマンデニム謹製“1st”モデルの最大の見どころなのだ。
左●40’S デニムジャケット5万4000円、中●ウェスタンシャツ3万6000円、右●WWⅡ デニムジャケット6万6000円/すべてロンハーマンデニム(ロンハーマン 03-3402-6839)
この確信犯的な一着にはデニム・フリークも唸らされること請け合い。ゆえに完売は免れない。
同時期に発売された同じく“1st”の第二次世界大戦モデルをベースにした「WW Ⅱ」もウェスタンシャツも抜群の出来栄え。まずは店頭に急げ!
 
[問い合わせ先]
ロンハーマン
03-3402-6839
竹川 圭=文

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