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2021.11.07

ファッション

冬のヴァンズ本格始動。全天候型の「MTE」シリーズとブランドヒストリー

好事家を唸らせてきた、知る人ぞ知るヴァンズの「MTE」シリーズが今秋、リブランディングした。
「SK8-HI GORE-TEX MTE-3」2万350円/ヴァンズ (ヴァンズ ジャパン 03-3476-5624)
ヴァンズといえばスケートボードのイメージの強いブランドだが、実はスノーボードの世界でも確固たる存在感を放っている。
スノーボードに親しむ読者ならご存じのように、ギアのジャンルではすでに一定の評価を得ているし、ジェイミー・リンやブライアン・イグチといったビッグネームも契約選手としてサポートしてきた。今年は日本のホープ、戸田真人のスポンサードを開始した。日本人で初めてとなる快挙である。
そんなブランドが雪山へのアプローチシューズとして展開してきたのがMTEだ。
「SK8-HI GORE-TEX MTE-3」2万350円/ヴァンズ (ヴァンズ ジャパン 03-3476-5624)
「SK8-HI GORE-TEX MTE-3」2万350円/ヴァンズ (ヴァンズ ジャパン 03-3476-5624)
MTEは“MADE FOR THE ELEMENTS(“MT.EDITION”から変更)”の頭文字をとったもの。文字どおり全天候型を謳うコレクションである。
新生MTEはゴアテックス、3Mシンサレート、ハイドロガード、プリマクロフトという最先端テクノロジーを搭載し、防水、保温、トラクションを高度な次元で融合させている。


展開モデル数は18(これまでの展開数は均せば5モデル前後になるというから、いかにヴァンズがこのリブランディングに力を入れているかがわかる)。メインモデルに抜擢されたのは「スケートハイ」だ。
「オーセンティック」「ERA」「スリップオン」「オールドスクール」、そして「スケートハイ」。ヴァンズのアイコン的モデルにおいて唯一のハイカットである。
急勾配を登り降りするライダーであれば足首は急所だ。「スケートハイ」が選ばれるのは至極当然の成り行きだった。
Eraデビュー時の広告とオーダーシート。
オンラインなどでは手に入るが、立ち上がりとなる今シーズン、ヴァンズが重点的に展開していくのは北海道などの寒冷地だ。まずは真にその機能を求めるユーザーに確実に届けたい、という思いであり、それは創業以来変わらぬものだ。


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