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2021.10.26

ファッション

マーブルズ×モデル×スタイリスト。世代の異なる4人が考える「大人が着たいアメカジ」

オーシャンズ世代の多くが、ファッションの目覚めがアメカジだったことだろう。それだけに、アップデートされたアメカジを表現するマーブルズは、心の琴線に触れるものがある。
今回は世代の異なる4人が集結し、今、大人が着たいアメカジについて思いのままに語ってもらった。
モデル
三浦理志さん Age 51

アメカジ歴は35年以上。湘南仕込みのサーフテイストが骨の髄まで染み込んだ本誌、海男モデル。実はサーフィンだけでなくスケートも経験ありとか。最近は、農作業にも専心しており、アクティブなスタイリングがお気に入り。
スタイリスト
石黒亮一さん Age 50

いわゆるアメカジを世に広めたスタイリスト、野口強さんに師事したのち、独立して21年を迎える大ベテラン。本誌でも柔軟なアメカジコーディネイトを披露してくれている。自身は、黒好きで知られ、選ぶデニムも黒が多い。
マーブルズ 代表
河崎遣仁さん Age 35

ドメスティックブランドのデザイナーを務めたのち、2009年に20代で自身のブランド、マーブルズを設立。裏原カルチャーに端を発した独自のアメカジ解釈によって人気を誇っている。自身の原点はディッキーズだそう。
マーブルズ ディレクター
安部健太さん Age 43

複数のブランド運営やディレクションに携わったのち、2021年にマーブルズのディレクターに就任。自分たちの着たいものを追求して、時代に合わせつつも無理のないアメカジを体現。なおカレー作りの腕前はプロ並み!
 

最近、アメカジ着ていますか?

パーカには、マーブルズの少しオーバーサイズのシャツでゆったりとしたシルエットを演出。毛脚の長いウールポリエステルフリース素材がアクセントになっている。ややテーパードしたカーゴパンツは、オーセンティックな雰囲気。ツイルの光沢によってオリーブグリーンの持つ骨太感が中和され、全体の印象もマイルドに仕上がっている。シャツ2万9700円、パーカ2万5300円、Tシャツ6600円、パンツ2万8600円/すべてマーブルズ(マーブルズアンドコー 03-6628-5515)、靴は私物
マーブルズの詳細はこちら
——最近、アメカジを着ない大人が増えているような気がするのですが。
石黒 そうかな? 今は、スタイルがいろいろと多様化していますし。
三浦 普段の俺ってアメカジ?
河崎 ズバリだと思います(笑)。
安部 確かに何をもってアメカジとするかは、人によって違いそうですね。
石黒 今のハイブランドが再解釈しているストリートなテイストも、広く捉えればアメカジだと思います。
——なるほど、人気は根強いですね。いったいアメカジの魅力って何でしょう。
一同 楽なとこでしょ!(笑)。
三浦 俺は、カリフォルニアのサーファーみたいに、ずっと同じ服を着ている気取らない感じがやっぱり格好いいと思っています。
安部 アメリカは服の歴史が短いですよね。そのカジュアルさがいい。反対に、洋服の歴史が長いイギリスだと、あれこれと伝統的な要素やルールが多いのが面倒。同じように、洋装の歴史が浅く、乗馬も狩りもしない現代日本人の僕らには、自由で気楽なアメカジがちょうどいいって感じています。
河崎 男って気に入ったスタイルを変えないじゃないですか。アメカジは、ずっと着ていられます。
三浦 よくわかります(笑)。石黒さん、いつも黒を着ているけど、それってアメカジなの?
石黒 ミリタリーアウターやチェックネル、デニムなど、実は選んでいるアイテムはすべてアメカジ由来。出自が出自なので、やっぱり抜けられません。ただ、ヴァンズはぽってり感がハマらずコンバース派なんだけど。
三浦 河崎さんは35歳ですが、アメカジは通ってきたんですか?
河崎 ファッションに目覚めたのが中学時代で、当時は木村拓哉さんがベストジーニストに選ばれたりしていて、アメカジにどっぷり浸かっていました。
石黒 早熟だったんですね(笑)。
河崎 それから、藤原ヒロシさんやジョニオ(高橋盾)さんなどの裏原カルチャーに影響を受けました。
安部 僕も高校時代はそんな感じで、チノパンの腰ばきが主流でした。
三浦 おー、懐かしい! 俺ら世代は、石黒さん、ケミカルウォッシュのジョッパーズデニムにケーパだよね?
石黒 それそれ!(笑)。今でも格好良かったのか疑問なんだけど。
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