2021.09.02
FASHION
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ベルベルジン藤原さんも納得! リーバイス史でも重要な年代の復刻デニムの出来

古着好き世代の記憶の扉をノックし続ける、リーバイス® ビンテージ クロージング。今季もまた、心揺さぶられる復刻モデルがお目見えした。

今季、リーバイス® ビンテージ クロージングが復刻させたのは「1947 501®」「1954 501®」「1955 501®」の3モデル。いずれも実際に存在したビンテージを忠実に再現して作られている。

稀少なビンテージ・リーバイス®といえば、せっかく古着店で見つけても、べらぼうな金額に手も足も出せず悔しい思いをしたものだ。そんな原体験を持つ我々だからこそ、中途半端な復刻では満足できないのも事実である。

そこで今回は、古着の名店・ベルベルジンのディレクターを務める藤原 裕さんに協力を依頼。リーバイス®の歴史を紐解きながら、復刻デニムの出来栄えをガチ検証した。

話を聞いたのは……

藤原 裕(ふじはらゆたか)●1977年、高知県生まれ。原宿の人気古着ショップ「ベルベルジン」のディレクター。デニムの知識は日本屈指で、リーバイス®の501XXの歴史と51本のビンテージジーンズの写真や資料を収録した書籍『THE 501 XX A COLLECTION OF VINTAGE JEANS』を上梓するほど。

「1947 501®」
完成された一本をはく喜びよ

「1947 501®」3万800円、Tシャツ9240円/ともにリーバイス® ビンテージ クロージング(リーバイ・ストラウス ジャパン 0120-099-501)

デニム生地で仕上げられ、ポケットの補強にリベットを使ったリーバイス®が“ジーンズ”を発表したのは1873年。1890年には、品番統制によりロットナンバーとして「501®」が商品に初めて付けられた。

そして第二次世界大戦が始まると、あらゆる物資が軍の統制下に置かれることに。リーバイス®もその煽りから逃れることはできず、一部のリベットは取り除かれ、ブランドの顔であるアーキュエイトステッチをペンキで描き、自社のアイデンティティを守ったのだった。

戦時中はペンキで代用したアーキュエイトステッチも「1947 501®」で復活を遂げたのだった。

今回復刻された「1947 501®」が生まれた1947年とは、アメリカ政府による物資統制の呪縛から解放され、再び501®のアイデンティティを取り戻した記念すべき年にあたる。そして藤原さんによると、「1947年に発売された501®は、もっとも完成されたプロダクト」だという。

「そもそも古着シーンで、戦後の1947年から1953年まで、特に1947のモデルは非常に評価されています。第二次大戦前はバックルが付いていたり、サスペンダーボタンが付いていたり、やはりワークウェアとしての性格が強かったし、大戦モデルは戦時中ですから、金属や糸が削ぎ落とされています。

普段着として着るうえで不必要なものをそぎ落とし、アーキュエイトステッチやコインポケットのリベットなど、自社のアイデンティティを無駄なく取り入れ直した作品が『1947 501®』ですから、ある種の“完成型”だと言えるでしょうね」。

藤原さん曰く、繊細できれいな縦の色落ちが特徴的。

藤原さんは、色落ち加工を施した今回の復刻作に、これまで見てきた稀少なアイテムたちの面影を見る。

「おそらくシルエットなどはモダンさを意識しながらアップデートさせているのだと思いますが、風情は私が見てきた『1947 501®』のそれを感じますよね。『1947 501®』は色落ちが独特なんですよ。すごく縦の色落ちが繊細できれい。大戦モデルのちょっとザラッとしたタッチの濃い色とはまた違って良い雰囲気なのですが、しっかり表現できていると思います」。

「1947 501®」の詳細はこちら 

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「1954 501®」
実は嬉しいジップフライ

「1954 501®」3万800円、Tシャツ9240円/ともにリーバイス® ビンテージ クロージング(リーバイ・ストラウス ジャパン 0120-099-501)

501®の誕生以降も、リーバイス®の販路はなおアメリカ西部が中心だった。さらなる販売領域の拡大を目指したのが1950年代中頃で、当時、まだまだリーバイス®のジーンズを知らない人は大勢いた。

 

東海岸への進出を目指してジッパーフライを初採用したのが「1954 501®」だった。

そこで馴染みやすさを追求し、1954年にはそれまでのボタンフライからジッパーフライを採用した501®を製作。これを引っさげて東海岸への進出も果たし、その後もさらに改良を重ねてリーバイス®のジーンズはますます親しまれてゆく。

「1954 501®」は、歴代の「501®」の中では最も細身のシルエットのひとつ。

藤原さんもまた、「1954 501®」はリーバイス史においてもターニングポイントになったジーンズだと見ているようだ。

「それ以前から701というモデルにジッパーフライを採用していましたが、501®に起用したのは1954年が初。ボタンフライにこだわる人も多いですが、結果的にジッパーフライが501®の人気を決定づけたのも事実です。しかも、はくとやっぱり楽ですからね(笑)僕もよくジッパーフライの505™などをはいています」。

左右非対称になったアーキュエイトステッチも「1954 501®」の特徴。

こちらの復刻作は、当時の趣を意識して12.3オンスのセルビッジデニムを起用。アーキュエイトステッチが左右非対称になっているのも「1954 501®」の特徴だ。

もちろん、隠しリベット、片面タグ、ツーホースのレザーパッチ、501®を愛する者たちにとっては欠かすことのできないディテールも健在である。

色味を落とし切らず、ほどほどのインディゴブルーを残したリアルさにも注目したい。

「1954 501®」の詳細はこちら 

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「1955 501®」
ワークウェアから脱却する足がかりとなった一本

「1955 501®」3万800円、Tシャツ9240円/ともにリーバイス® ビンテージ クロージング(リーバイ・ストラウス ジャパン 0120-099-501)※9月末発売予定

東部進出に成功し、その名を全米へ知らしめたリーバイス®ジーンズ。

マーロン・ブランドをはじめとするハリウッドスターたちが着用し、スクリーンで躍動し始めるとさらにマスへ浸透。特に若者への影響力は絶大で、“自由と反逆のシンボル”としてバイカーや不良たちに親しまれ、あまりの熱狂ぶりにジーンズの着用を禁止する学校まであったとか。

また、マリリン・モンローもはいたことで、女性の強さや美しさを表現するアイテムとしても知れ渡ってゆく。

「1955 501®」にはアンチ・フィットシルエットが採用され、後に「ビンテージジーンズの完成形」とまで評された。

「この時代のアメリカでは、リーバイス®ジーンズだけでなく、工業化の波に乗ってあらゆるものが生まれました。テレビも爆発的に普及し始め、音楽カルチャーなども醸造されていった『黄金期』と呼ばれる時代ですが、リーバイス®ジーンズも時代の立役者だったと思いますよ。ヘビーワーカーや退役軍人だけでなく、一般市民にも親しまれるようになったのは、やはりこの年代でしょう」。

ゆったりしたヒップ周りも「1955 501®」の特徴。このモデルを境に、レザーパッチから紙パッチに変更されたことでも知られる。

当時の一本を再現し、まるで所有者の愛着を表すかのよう加工したのがこの新作である。

501®ならではの各種ディテールはもちろん、ヒップ部分をゆったりと受け止めるアンチ・フィットの仕立て、さらには501®ならではのボックス型のストレートシルエットは、ビンテージ・リーバイス®を知る大人たちにとっても納得の一本ではないだろうか。

絶妙な色落ち具合に、藤原さんも「さすがのリアル感」と絶賛。

ドカンとした直球的なストレートも、やはり501®の特徴ですよね。きれいにサーッと縦に落ちたシンプルな表情もいい。その色味の絶妙なニュアンスをよく表現できていると思います。リーバイス®の加工を一手に引き受けているファクトリーへ足を運んだこともありますけど、こだわりや技術に驚きました。これもさすがのリアル感ですね」。

リーバイス® ビンテージ クロージングの詳細はこちら 

藤原さんは「オリジンにとことんこだわる気持ちもよく分かりますが」と断りつつ、次のように続ける。

「市場に出回っている古着はもう枯渇気味になっていて、目にする機会も昔より少なくなっているような気がします。そう考えると、こうして目の当たりにできるという意味では、リーバイス® ビンテージ クロージングの復刻モデルはとてもありがたい存在ですね」。

なにぶんオリジナルは高額で、いまだに右肩上がり。出合うことも買うことも簡単なことではないが、これなら気軽に満足しながら楽しめるに違いない。

 

[問い合わせ]
リーバイ・ストラウス ジャパン
0120-099-501
www.levi.jp

山本 大=写真 星 光彦=スタイリング MASAYUKI(The VOICE)=ヘアメイク 菊地 亮=取材・文

# リーバイス# リーバイス®ヴィンテージクロージング
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