リーバイスはロンTもスゴい。春らしい“アート×’80年代音楽”な新作登場!
リーバイス ビンテージ クロージングからなんとも刺激的なアイテムが届いた。しかもそれ、ジーンズでもなければGジャンでもなく、なんとロンT。
アートと音楽との邂逅を果たしたリーバイスの一枚に、もうワクワクが止まらない!
“LVC”とっておきの隠しダネは…… ロンT!

膨大なアーカイブを元ネタに発表される、リーバイス ビンテージ クロージングのアイテムには毎回心が躍る。なにせ、若かりし頃に指をくわえて見ているしかなかったビンテージの名品を、当時のテンションと空気感もそのまま目の当たりにできるのだから。
さあ、お次はいったい…… と手ぐすね引いて待っていた矢先に届いた意外なシロモノは、リーバイスの新たな一面が垣間見えるとともに、さらなる名シリーズの誕生を予感させる。
’80年代後半の英国音楽シーンへのオマージュ

リーバイス ビンテージ クロージングが注目したのは、1980年代後半のイギリスのマンチェスター。そのドキドキ、ヒリヒリするような音楽シーンである。
’80年代後半のイギリスのマンチェスターといえば、パンクのソリッドかつパワフルな魅力を継承しつつ、電子音を組み込むなど実験的なスタイルが登場し始めた頃。いわゆる、ニューウェーブである。
ロンドンを中心にパンクムーブメントがシーンを席巻する中、地方でも着実に新たな音楽の芽が芽吹きつつあった。英国インディーシーンの黄金期を支えたザ・スミスやニューオーダーは言うに及ばず、’80年代後半から’90年代初頭にはザ・ストーンローゼズやザ・シャーラタンズらが台頭した。
ハッピー・マンデーズも重要なアーティストとして当然ノミネートしてくるだろう。そんな中、彼らのすこぶるイケてるレコードジャケットやポスターのデザインを担当していたのが、セントラル ステーション デザインだ。
今なお色褪せない抜群のセンス

リーバイス ビンテージ クロージングのヘッドデザイナー、ポール・オニール曰く、「私たちはセントラル ステーション デザインのアプローチ全体にとても刺激を受けました」。
その言葉通り、今回のコレクションでは、彼らが手がけたアートワークが大きなインスピレーションを生むことになった。
セントラル ステーション デザインが最初に手掛けたのが、ハッピーマンデーズのファーストフルアルバム『Squirrel and G-Man Twenty Four Hour Party People Plastic Face Carnt Smile』。イチゴをトッピングしたペストリーケーキとパフェのグラフィックが、なんとも印象的である。
さらには、’88年に発表されたBummedのイラストも実に衝撃的。それらを大胆に中央へ落とし込んだのだ。
コレクター心を触発するラインナップ

今回は、当時の空気感がビンビンに伝わってきそうな彼らのワートワークの中から、4枚のアルバムに描かれたビジュアルを採用。
プリントを施すロンTもまた身幅や裄丈がたっぷりな、どこか’80年代を彷彿とさせるようなビッグシルエットだ。

しかも、クラシックレコードの復刻というメッセージを込め、アルバム解説と共に12インチのプラスチックのスリップカバーに入れて提供する。その存在感は圧巻の一言で、ジャケ買い感覚で手に取ってしまうこと必至。思わず集めてしまいたい衝動に駆られてしまう。
普遍的なアイテムをウリとしながら、その場に安住しない姿勢こそリーバイスの本懐。それをまざまざと見せつけられた本作に、改めてリーバイスの懐の深さを感じずにはいられない。
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「リーバイス白書」とは……
どんなに時代が変わっても、オレたちのリーバイス愛は変わらない。でも、知識のほうは現代版にアップデート済だろうか? リーバイスを直接訪ねて理解った、リーバイスの2021年最新事情。
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佐藤 裕=写真 菊地 亮=取材・文