ディーゼルなら大定番のデニムも“自由化”が止まらない!
我々オーシャンズ世代にとって、デニムは大定番アイテム。言い換えればマンネリ化と窮屈さを伴う存在なのだが、デニムの革命児、ディーゼルのプロダクツにいたってはその真逆をいく。
今季も自由な発想と巧みな加工から目が離せない。
[Topic 1]驚きの表面加工でデニムの新境地開拓︎
デニムと長く付き合っていくなかで、その見た目にマンネリを感じることもしばしば。しかしディーゼルの加工デニムならば、そんな心配は無用。
従来のデニムからは想像できない、まったく新しい表情を見せてくれるからだ。
色落ちジーンズでも高級感を獲得できるベルベット加工

昨シーズンに発表され、話題を呼んだ「ベルベットデニム」が今季も登場。ウォッシュドデニムの表面上で短繊維を帯電・植毛させ起毛させる、フロッキー加工によってベルベットと見紛うばかりの肌触りと風合いを実現した。
その加工にもムラを出すことで陰影がつき、奥行きのある素材感を演出。こんなデニムならばコーデは極力シンプルがいい。スウェット一枚で大人っぽく。
ジョグ×コーティングで、ソフトな質感とハードな見た目を実現

ディーゼルが誇るストレッチデニム「ジョグジーンズ」は、デザインの自由度においてもとどまるところを知らない。本作ではブラックのコーティング加工を全面に施し、ヌメ感のあるレザーパンツのような風合いに。
ウエストにドローコードを配することで緊張と緩和のバランスが取れたデザインは秀逸のひと言に尽きる。渋めのGジャンと合わせれば、手軽にロックを感じるスタイルが楽しめる。
[Topic 2]“スポーツミックス”を突き詰めたハイブリッド登場
快適性や使い勝手の良さに加えて、ヌケ感が大きな潮流となっている昨今。それはデニムでも同じことが言える。
適度にスポーツミックスされたデザインを選ぶことで、デニムの持つ武骨さが抑えられ、よりはきやすくなるのだ。
トラックパンツのノリではけるスポーティな快適デニム

今季、初登場のモデル「ディースキント」。ジョグジーンズをベースにしつつ、さらに膝から上をダブルニーの要領で色落ちデニムを大きめに配したハイブリッドパンツだ。
リブやドローコードなど随所にスポーツの要素を盛り込み、レイヤードしたようなウエストも面白い。股上は深めでリラックス感のある仕上がりに。
バスケジャージの要素を取り入れ、はきやすさとデザイン性を両立

定番の人気モデル「クルーリー」をベースに再構築した注目の一本。ハイカットのスニーカーを履いたままでも着脱がしやすいよう設計されたバスケジャージが着想源だ。
サイドのスナップボタンを留め外しすることでシルエットのアレンジが可能。多彩な表情を楽しむことができる。リフレクター素材を採用したサイドラインも着こなしのアクセントに。
[Topic 3]リメイク風デザインの手の込みようがスゴイ!
労働着を出自とするデニム。ゆえに補強や補修を模したパッチワークに代表されるリメイクものも多い。
ややもすると垢抜けない印象だが、これもディーゼルの手にかかればたちまちクールなデザインへとその表情を一変させる。
カーゴパンツが持つ機能美をデフォルメしたユニークデニム

もともとパーツ数の多いカーゴパンツをさらにアレンジした一本。複雑なパッチワークや切り替えを施すことで、存在感をさらに高めているが、落ち着いた印象はキープ。

軽めのオンスに洗いをかけることでデニム特有のゴワつきも払拭され、デニムを敬遠しがちな人にもうれしい仕様となっている。裾に配されたスナップボタンによってシルエットの変更も可能。
アートを着る感覚ではきたい、遊び心溢れるパッチワークデニム

ジョグジーンズの両膝下部に同系色の異なる生地をパッチワーク。色落ち箇所の濃淡をずらしたようなレイアウトが特徴で、わずかな違和感と立体感が付与されたユニークな面構えである。
トップスには同じく幾何学的なカラーブロックニットを合わせて、アートなデニムコーデを気取ってみたい。ウエストにはドローコードが付く。
[問い合わせ]
ディーゼル ジャパン
0120-55-1978
www.diesel.co.jp/men/
山本雄生=写真 石黒亮一=スタイリング yoboon(coccina)=ヘアメイク 大関祐詞=編集・文