夏まで待てない……「Tシャツ」大特集! Vol.36
2020.07.10
FASHION

平凡なTシャツ姿からの脱却。個性的な一枚を作った4ブランドの推薦状

今季一番の自信作をクリエイター自ら発表する本企画「絶対評価の傑作Tシャツ」、ラストはユニークすぎる個性派が集結!

スカーフが合体したり、伝統工芸を取り入れたり……。

個性的過ぎて、Tシャツの概念が覆りそうだ。

第1弾 無地T編第2弾 ロゴ&モチーフT編も併せてチェック

唯一無二の個性派Tシャツ

古着風のTシャツには、何やらバンダナのようなものがチラリ。
2万2000円/メゾン ミハラヤスヒロ 03-5770-3291

三原康裕さんといえば、業界きってのヴィンテージツウ。豊富な知識に軸足を置きつつ、何ものにもとらわれないミクスチャー感覚を表現しているのが、メゾン ミハラヤスヒロの服といえる。古着風のTシャツには、何やらバンダナのようなものがチラリ。

「かつての軍人が携帯していた“エスケープマップ”という布をサイドに縫い付けています。着用点数が少ない夏の着こなしでも、特徴的なスタイルを生み出せるのが、おすすめの理由」。胸元のプリントは?「海外の薬局で見かける風邪薬のパッケージがイメージソース。ブランドをブートレグ風に見せる遊び心です」。

メゾン ミハラヤスヒロの三原康裕さん
シューズブランドとして発足し、その後ウェアコレクションも発表。世界的に人気が高まるなか、ミラノ、パリにも進出。2016AWからコレクションライン、メゾン ミハラヤスヒロをスタート。日本を代表するデザイナーのひとり。

 

 

ファッションフォトグラファーの巨匠ブルース・ウェバーとジュンのカルチャーレーベル、10CによるトリプルコラボTシャツだ。
1万8000円/ビオトープ 0120-298-133

ビオトープのディレクターとして多忙を極める迫村さんが、同店のオープン10周年を記念して尽力したのが、ファッションフォトグラファーの巨匠ブルース・ウェーバーとジュンのカルチャーレーベル、10CによるトリプルコラボTシャツだ。

「昔からブルース・ウェーバーの写真が好きで、思い切ってオファーしたところ快諾され、ファッション写真と同等に彼の代表作である犬と猫の写真をセレクトしました。本人の手書きメッセージのデザインも加わり10周年に相応しい仕上がりに満足しています」。ビオトープと10Cのオフィシャルオンラインのみで発売予定。

ビオトープの迫村 岳さん
アダム エ ロペ白金台本店店長を経て、ビオトープおよびアダム エ ロペのディレクターに。2016年、アダム エ ロペの事業部長も兼任する事業躍進の立役者。ファッションフォトへの造詣も深く、メディアへの露出も多い洒落者だ。

 

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一見お馴染みのタイダイTだが、その染色には京鹿の子絞りの技術が息づいている。
2万2800円/レインメーカー 075-708-2280

一見お馴染みのタイダイTだが、その染色には京鹿の子絞りの技術が息づいている。「伝統工芸士、重野泰正さんによる絞り染め。“板締め絞り”という手法でシャープかつモダンな印象に仕上げています」。

作りも実に凝っている。前身頃、袖、後ろ身頃を一枚布で形成。単純なビッグシルエットではなく、裾に向かって絞りを入れることで腰に引っかかり、シルエットに動きを生んでいる。

「素材にはシャリ感のある夏向きのものを採用。もしTシャツがドレスアイテムとなったら……そんな未来を想像して、ディテールなどは極力ミニマルに作りました」。

レインメーカーの渡部宏一さん
京都のモリカゲシャツにてオーダーメイドと既製服のデザインを学ぶ。テーラードを軸にしたクラシックスタイルに、多彩なカルチャーとモードを取り入れた服を提案。2012年に自身のブランドであるレインメーカーを設立した。

 

 

単調なTシャツに頼りがちな夏のスタイルに、重ね着の要素を取り入れたかったんです。
1万5000円/シアージ www.sillage.online

はたしてこれはなのか? 既存のTシャツ観を覆すものである。「単調なTシャツに頼りがちな夏のスタイルに、重ね着の要素を取り入れたかったんです」。

素材は夏のスーツなどに用いられるトロピカルウール。上品な光沢とさらりとした感触が持ち味の生地を用い、インナーをはさめるようオーバーサイズで仕立てている。フリンジのようにサイドに垂らした生地は、ドレープを強調する役割を果たす。

「ワイドなショーツを合わせてほしい。小物はストローハットが気分です」。24歳の気鋭デザイナーが作り出した“新しいTシャツ”である。

シアージのニコラ・ユタナン・シャルモさん
オンラインをベースとしたブランド、シアージのデザイナー。2018年7月のスタート以来、その個性ある服とスタイリングで世界中から注目を集めている。パリで生まれ育ち、現在は恵比寿が拠点。タイとフランスをルーツに持つ。

 

 

清水健吾=写真 菊池陽之介=スタイリング 加瀬友重、髙村将司、いくら直幸、秦 大輔、今野 塁、菊地 亮=文

# メゾン ミハラヤスヒロ# Tシャツ
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