夏まで待てない……「Tシャツ」大特集! Vol.7
2020.06.27
FASHION

藍染め、果物染めetc. スタイリングに奥行きが出る美色Tシャツ群

これからの季節、1枚でスタイルがキマるTシャツほど重宝するものはない。

そこで集めました! 装いが華やぐ美色のTシャツ。この夏、ぜひともヘビロテを!

 

タフネスと美色、そのギャップにアガる

無地Tシャツ/ハバノス × アーバンリサーチ × プロタグ
4800円/ハバノス × アーバンリサーチ × プロタグ(アーバンリサーチ ルミネ新宿店 03-5339-2515)

HBNS×URBAN RESEARCH×PRO-TAG ハバノス × アーバンリサーチ × プロタグ
見た目がシンプルであるほど、洋服の差別化を図るのは難しい。しかし、ちょっとした差に作り手はこだわり、使い手もそこに愛着を感じるものだ。

東京を拠点とするハバノス、人気セレクトショップのアーバンリサーチ、そしてアメリカのプロタグによるトリプルコラボレーションTシャツも、そんな微差にこだわり抜いたアイテムといえる。

まずプロタグに触れると、ここは2012年にカリフォルニアのファクトリーが創立したカットソーブランド。現地生産を貫きながらもコスパ抜群のTシャツを作る稀有な存在だ。ハバノスのデザイナー水戸部昭夫さんとアーバンリサーチのチームが一からすべてを監修したこのTシャツはプロタグのヘヴィな8.1オンスコットン生地を用い、米国らしいタフさを備える。こうも地厚なものには、近年そうお目にかかれないはずだ。

またシルエットはビッグサイズになりすぎない、適度なルーズ感が出るようなボックス型を採用している点も特徴。色出しにもこだわり、グリーンのほかロイヤルブルーなど、定番にない色みも揃う。

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他に類を見ない、艶やかなインディゴ

無地Tシャツ/エイトン
2万4000円/エイトン(エイトン 青山 03-6427-6335)

ATON エイトン
和歌山のニッターがしなやかに編んだ天竺を、京都の職人が何度も何度も藍の染料に浸して染めあげる。多様なプロフェッショナルの手を経て生み出される、見とれるほどに美しい色合いのTシャツ。

染料に用いる藍は、琉球藍と言われる沖縄産の藍。一般的なタデ藍とは藍そのものが異なり、琉球藍で染めるとどこか黄色みがかった独特のブルーに染め上がるのだという。

藍染めの服というのはそう珍しくはないが、エイトンの一枚がそこらのものと決定的に異なるのは、表情に品が感じられる点だろう。藍染め=職人の手の温もりが感じられる奥行きある表情、というだけでなく、本作はその色合いの中に上品な艶を秘めるのだ。

この艶の源泉は、高級超長綿種のひとつであるスヴィンコットンの綿花を、繊維を傷つけぬよう機械を用いずにインドで手摘みし、油分を保ったまま紡いでいる点にあるという。まさにA to N、「あ」から「ん」までの丁寧な仕事が、どこまでも美しいインディゴを生むのである。

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旬のウマさを封じ込めた、何とも甘美なカラーリング

無地Tシャツ/フタバフルーツ × フルーツオブザルーム × 417 エディフィス
4500円/フタバフルーツ × フルーツオブザルーム × 417 エディフィス(417 エディフィス渋谷 03-5456-6971)

FUTABA FRUITS × FRUIT OF THE LOOM × 417 EDIFICE フタバフルーツ × フルーツオブザルーム × 417 エディフィス
東京・中野区のローカルタウン、都立家政。フタバフルーツは、その駅前で70年以上も続く街の果物店である。店を切り盛りする3代目の成瀬大輔さんは、サーフィンとスノーボードをライフワークとしながら、フルーツの美味しさや美しさを世に伝えるべく、店頭販売のみならず、デリバリーやケータリング、カフェとの協業、はたまたイベントや野外フェスの開催、音楽レーベルまで運営するバイタリティ溢れる人物だ。

そして今回、417 エディフィスの仲介により、同じく果物と縁深いフルーツオブザルームとアダム&イヴのごとく出会い、コラボアイテムというカタチで実を結ぶ。

100%コットンのミニ裏毛が使われた素肌に心地いいボディは、一枚でも安心して着られ、それでいてヘヴィオンスほど分厚くない程良い肉感。また、ワイドフィット、ドロップショルダー、五分袖という今どきのシルエットで、新鮮な果物さながらに旬のウマさがギュッと凝縮されている。

さらにいちばんのこだわりは、フタバフルーツが監修した果物由来のカラーリング。メロンからインスピレーションを得たこちらのほか、ライチ、キウイ、ストロベリーから着想された甘美な彩りが揃う。

[左]色のイメージとなったフルーツの名称 [中]フタバフルーツのロゴ [右]フルーツオブザルーム のブランドアイコン

それぞれ左胸には色のイメージとなったフルーツの名称、右フロント下にフタバフルーツのロゴが同色でプリントされ、左の袖口にはお馴染みのブランドアイコンのワンポイントと、無地の佇まいを損なわない範囲でさりげない遊び心が利いている。何ともユニークで魅惑的な果実だ。

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目指しているのは、都市生活者のスタンダード

無地Tシャツ/ソフネット × フルーツオブザルーム
1万円[3枚セット]/ソフネット × フルーツオブザルーム(ソフ www.soph.net

SOPHNET. × FRUIT OF THE LOOM ソフネット × フルーツオブザルーム
20年以上、東京のストリートファッションを牽引するソフネット。フルーツオブザルームとのコラボレーションTシャツは、ソフネットというブランドが、その長い年月をかけて表現してきた“スタンダード”を集約させたと思える逸品だ。フルーツオブザルームのパックTシャツに塩ひとさじ程度の手をかけて、グッと魅力を引き立てている。

ポイントは、後染めによって濃淡を変えた3つのトーンを1パックにまとめていること。コーディネイトの際に時折感じる、もう少し濃ければ(淡ければ)にも対応可能なのも、ソフネットらしい。

思えば、同ブランドは都市生活者の日常に寄り添うリアルクローズを早くから提案していた。写真のネイビーのほか、ブラック、カーキ、ホワイト、今季からの新色となるブラウンと、いずれもベーシックカラーを展開。フロント左下に刺繍されたスコーピオンのワンポイントが華を添える。

レギュラーフィットのボディを選んでいるところも、時代に左右されないというソフネットからの無言のメッセージかもしれない。

 

清水健吾=写真 菊池陽之介=スタイリング 加瀬友重、髙村将司、いくら直幸、秦 大輔、今野 塁、菊地 亮=文

# エディフィス# ソフネット# 無地Tシャツ
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