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2019.11.23

ファッション

東京・港区にある断食ホテル生活でまだ見ぬ自分と出会う1泊2日

ホテル、いかない?●ハイセンスなカプセルホテルや、体験が売りのコンセプトホテル、泊まらずとも特別な時間が過ごせるシティホテルなど、TOKYO 2020に向けて急速に変わりつつある東京のホテル事情。それをチェックしたら、ねぇ、ホテル行かない?
まもなくやってくる忘年会シーズン。日々フィットネスに精進している人にとっては、楽しくも辛い時期でもある。飲んで食った翌朝は、カラダも胃も重い……という人も多いだろう。そこで注目したいのが、ザ・プリンス パークタワー東京の「1泊2日プチ断食プラン」だ。
ホテルといえば、宿泊とともに、優雅に味わうレストランでの食事も楽しみのひとつ。だがこのプランでは、あえて食事を排することで、健康や美容について考えてもらうという、まったく新しいホテルでの滞在を提案している。
そこで注目したいのが、ザ・プリンスホテル パークタワー東京の「1泊2日プチ断食プラン」だ。
ザ・プリンス パークタワー東京の「1泊2日プチ断食プラン」での宿泊ルーム。
もともとこのプランが生まれたのは2012年。当初はセミナーなどを受けながら週末に断食を行う2泊3日のイベントとして日時を指定して募集していたのだが、これが大好評。リピーターも増え、「セミナーは受けたので断食だけしたい」「自分の好きなときに断食したい」というリクエストが続出したことで、1泊2日のプチ断食プランとして生まれ変わったという。
断食というと食べないことで痩せると思いがちだが、実は普段酷使している胃腸を休め、体内をリセットするのが大きな目的だ。
だが、断食というと“辛い”、“空腹にひたすら耐える”というイメージがまだまだ強いのも実情。そこで、このプランではホテルの空間で非日常を味わいながら、ストレスフリーな断食をしてもらうというのがコンセプトになっている。

ちょっとは食べるプチ断食

実はこのプラン、まったく食べないわけではない。1日目の夕食は茶碗蒸しとアスパラスープが二層になったもの、2日目の朝食はあんずとクコの実のジュース、昼食ではカニあんのかかった五穀粥がルームサービスで提供される。
これがサーブされる食事例。めちゃくちゃヘルシー。
どれも固形物ではないが、これしか食べられないと思うと、ひと口ひと口じっくりと味を確かめながら、噛むようにゆっくりと味わうようになり、驚くほど満足感が得られる。こんなふうに食事をすることもなかなかないし、普段どれだけ雑に食事をしていたかに気付かされる。しかもメニューはすべて管理栄養士が監修しているので、ローカロリーなのに栄養バランスはバッチリなのだ。
ひとつアドバイスをするならば、宿泊の前日の夕食や、当日の食事は軽めにしておくと、あまり空腹を感じなくてすむ。また「食べたい!」という誘惑がないように、冷蔵庫には水以外は入れず、ミニバーやルームサービスのメニューも撤去するという“おもてなし”もありがたい。


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