レイアウトの自由度に、とにかく強いインパクト。スウェットが持つメッセージ性って、実はTシャツにも劣らないんじゃないだろうか。昨今のグラフィック回帰のムードも手伝って、思わず膝を打つようなセンスのいいデザインが台頭している。
Tシャツ一枚じゃまだ肌寒い今、ちょうどいいのがスウェット一枚スタイル。そこでオススメなインパクト系のヤツを選んだ。
DSQUARED2 ディースクエアード
このパーカでフィーチャーされているのは、名だたるメゾンのビジュアルやアーティストのジャケット写真を手掛けてきたフォトグラファーデュオ、マート&マーカス。彼らとディースクエアードのデザイナー、ディーン&ダン・ケイティンが肌で感じた’90年代のカルチャーに着想を得たという、期間限定で展開されるカプセルコレクションから。
上質な肉厚スウェットを使い、かなり身頃がたっぷりとしたつくりが抜群に今っぽい。光沢のあるラバープリントであしらわれた写真は、あえてアシンメトリーにレイアウトされているのもクールだ。
AM エーエム
かつてシュプリームのスタッフだったプロスケーターが手掛ける注目株。NYの今の空気を感じられる。
PARK DELICATESSEN パークデリカテッセン
スケートショップと生花店がミックスされた、ブルックリンの名店。その軒先を収めたフォトプリ。
DELIVERYHELLS デリバリーヘルズ
グラフィックに定評のあるフラグスタッフの人気モチーフが、今季より独立ブランド化。爽やかなエロさがいい感じ。
JUNGLES ジャングルス
ポップなホットロッドのグラフィック。抜け感たっぷりのボディカラーもこなれ感を増してくれる。
BEDWIN & THE HEARTBREAKERS
ベドウィン & ザ ハートブレイカーズ
ゆったりとしたボディに映える、鮮やかな赤いバラのグラフィック。カジュアルだけど、どこか色気も漂うデザイン。
[上]WACKO MARIA ワコマリア
[中]SURROUND サラウンド
[下]C.E シーイー
[上]レゲエアーティスト、マックス・ロメオの名盤のジャケ写プリント。反骨精神を忘れない大人たちへ。2万3000円/パラダイス トウキョウ 03-5708-5277
[中]マットなラバープリントで表現された美しい花がインパクト大。シックな黒で、シンプルに着てもサマになる。8000円/グッド オル 03-6873-5451
[下]袖下と脇に切り替えを入れた、お得意のワイドシルエット。背中にはアイコンのジッグラト型のベロアパッチを配している。2万円/シーイー
www.cavempt.com 清水健吾=写真 菊池陽之介=スタイリング 松本和也(W)=ヘアメイク 今野 壘=文