スニーカーNGな大人の休日には、ソフトに付き合えるレザーシューズを
読者の多くは、休日の足元はスニーカーですよね。平日に加え休日まで革靴を履きたくない。わかる。それ自体は否定しないけれど、たまには革靴も、という話。
休日にも「よそ行き」したい(すべき)シーンはある。例えば、親戚の集まり、ちょっといいレストランでの食事や観劇、ご子息ご令嬢の授業参観など。ズルズルな格好よりも、きれいめ服に調子のいい革靴を合わせた格好のほうが分がありそうだ。
ローファーや歩きやすいクレープソールのものなど、革靴の中からカジュアル感があるものを選んでみて。スニーカーでは開かなかった新しい扉が開くはずだ。
J.M. WESTON ジェイエムウエストン

数あるローファーの中でも、そのエレガンスで名を轟かせるのが、老舗フレンチシューズメーカーのフラッグシップ「180 シグニチャーローファー」。ここに、グッドイヤーウェルト製法でトリプルソールを装着した本作は、ボリューム感が高まりカジュアルな表情を獲得。艶やかなブラックのボックスカーフの質感はそのままに、チノやデニムのスタイルを品良く仕上げる。

HOW TO COORDINATE
個性的なシルエットのパンツと好相性となるのが、ボリュームのある革靴。ローファー特有のトラッド感が、定番のGジャン&チノに最適だ。清潔感のあるソックス選びもお忘れなく。
NEPENTHES × TRICKER’S ネペンテス × トリッカーズ

英国ノーザンプトンで現存最古のカントリーシューズメーカーとして愛されるトリッカーズ。その短靴モデル「ギブソン」に別注をかけたのが、ロンドンにも店を構え話題のネペンテスだ。たびたびコラボレーションを重ねるなかで、アイコンとなっているのが左右非対称のスタイル。スエードを用いつつ、右はストレートチップ、左はウイングチップと、デザインを変えた遊び心にときめく。

HOW TO COORDINATE
清潔感のある白いTシャツ&デニムにカーディガンをモノトーンでまとめた鉄板の好印象スタイル。カットオフしたデニムと左右非対称デザインのシューズがアクセントに。
TIMBERLAND ティンバーランド

オーセンティックな名作中の名作モカシン「クラシック 2アイ ボートシューズ」。ワックスコーティングにより耐久性と防水性を持たせたプレミアムフルグレインレザーのアッパーに、グリップ力の高い波型スリットが入るラバーアウトソールを備えた海仕様。それでいて不思議とシティスタイルにも似合う万能のサマーレザーシューズだ。

HOW TO COORDINATE
ユルくロールアップしたデニムとちょっと大きなサイジングの無地ニットのリラックス感あるきれいめスタイルに、ボートシューズの軽快感がぴったり。夏を迎えたら、バミューダショーツと合わせて。
CLARKS ORIGINALS クラークス オリジナルズ

スエードチャッカの王道、英国クラークスのデザートブーツは、’90年代カジュアルの洗礼を受けた我々には、お馴染みすぎる大定番シューズ。クッション性の高い天然クレープソールと、着脱しやすい2アイレットの仕様で、久しぶりに足を入れるとやっぱりいい。スニーカーの快適さは捨てがたい、でも革靴をという悩みを解決したければ、絶対にこいつを選ぶべし!

HOW TO COORDINATE
軍パンをきれいめに攻めるなら、ぜひこんなコーディネイトで。裾をキュッと絞ってアンクル丈のブーツとのバランスを楽しんで。トップスは白シャツで爽やかさを加えたい。
清水健吾=写真 菊池陽之介=スタイリング 松本和也(W)=ヘアメイク 髙村将司=文