スニーカーは履いていくうちに汚れや傷みを筆頭にさまざまなトラブルに見舞われる。お気に入りだからといって、何のケア&メンテもなく履き続けるのは不用心極まりない。
少しでも長く、そして楽しく愛用していくために覚えておきたい8つのコトを紹介する。
1:購入直後の“ひと手間”は寿命を左右する重要儀式
どれだけ丁重に履いたとしても、大概不慮の事由で汚れてしまうもの。ただし購入直後の簡単な“ひと手間”で大事なスニーカーを汚れから守ることができる。それが防水・防汚スプレーだ。しっかりと全体に満遍なくスプレーして成分を馴染ませることで、効果が持続。その後のケアもブラッシング程度で済むのだ。
レザーにおいてはしなやかさと保湿効果も得られ、シミになりづらい設計のためキャンバス×レザーのコンビ仕様のアッパーにも使用可能と、まさにスニーカー専用と呼べる頼もしい逸品なのだ。
2:ヒモ靴特有のイライラをビヨ〜ン!と伸びて解消
脱ぎ履きの多い日本式のライフスタイルにおいて、シューレースほど難儀なものはない。わかっちゃいても、慌ただしい日常、この動作に文字どおり「足を引っ張られる」ことがある。そんな煩わしいシューレースの結び解きから解放してくれるのが、こちらの一品。
コットンの風合いを保ちつつ、レースを結んだままでも脱ぎ履きできる伸縮性が持ち味だ。全9色、3サイズ展開という豊富なバリエゆえ、お手持ちの愛用品にも汎用的に使えるだろう。
3:お気に入りにも欠点はある!? “履き心地問題”への解答
ときに“ジャケ買い”することもあるスニーカー。見た目は申し分ないが、履き心地に不満を感じることもしばしば。そんなときに使える一手が、インソールの交換もしくはプラスオンだ。もちろん試し履きが必須ではあるが、ハマった際の快適さは何物にも代えがたい。
その一番手として推したいのが、矯正靴を出自とするニューバランスのもの。クッション性に優れた素材を使い表面は吸湿性の高いピッグスキン製と、スニーカーの履き心地にこだわった写真のタイプのほか数種類を用意。これで不満が解消されるなら、試す価値は大いにある!
4:突然の雨も弾いて回避する! スニーカーに履かせるソックス
突然の雨に見舞われて大切なスニーカーがぐっしょり……なんてのは御免被りたいが、それでもスニーカーは履きたい。ならば、スニーカーをすっぽり覆うレインソックスを。雨水の浸入をガードする構造&地面に接地するソール部分の補強も十分というシロモノ。
ただ従来のそれはオールブラック。雨天で愛靴の見た目までを楽しむことはできなかった。だが、スニーカー愛溢れる名店アトモスがクリアなシリコン製を別注。これで雨天でもスニーカーを思う存分楽しめる!
5:履けば履くほどキケン!な“オイニー問題”に救世主現る
これまで試してきたどんなニオイ対策も効果がイマイチで……と悩める諸兄へ朗報である。昨年夏にリリースされたパナソニックの靴脱臭機「MS-DS100」が、プロ界隈でも高評価なのだ。同社調べでは、靴のニオイの主な原因は、足の汗による湿気と雑菌から発生するイソ吉草酸が一因。
これに対応すべく、本機は靴に差し込んで使う作りで、6つの吹き出し口から独自開発による微粒子イオン「ナノイーX」を発生させ、ニオイを分解・脱臭してくれる最新技術搭載の一台。コンパクトな作りで収納もばっちりだ。
6:最大限の工夫で向き合いたい「加水分解」という悲劇
ある日、靴箱を開けると、大切に保管していたスニーカーが見るも無残なボロボロの姿に……。これは、スニーカーに使用されるポリウレタンやシリコン樹脂、合成皮革などの人工素材が、水分を含むことで分解・劣化する悪名高き化学反応、加水分解の仕業だ。空気中に水分が含まれる以上、完全に防ぐことはできない悲劇。
ただし、水気を避けたり、防水スプレーなどのお手入れによっても十分に延命は可能。また、風に当てるべく定期的に履くことも大事で、1日履いたら1日乾燥させれば問題なし。むしろ水分を含みやすい保管環境のほうが悪だ。保管方法においては、木製シューツリーと乾燥剤をスニーカーの中に入れ、食品保存用袋で封をすればOK。意外と効果は高いので、お試しあれ。
7:泡タイプのシュークリーナーでますます簡単に汚れ落とし
何だかんだで欠かせないセルフケア、何より手軽さが最重要事項。LA発のシューケアブランド、ジェイソン マークの泡クリーナーは、スニーカーフリークたちが太鼓判を押す手軽さが最大の持ち味だ。
肝心の使い方は、ブラシに直接泡を付け、汚れた部分をブラシで軽くこすり落とし、最後にタオルで泡を拭き取るだけ。水は使わないのに、驚きの洗浄力が享受できるというわけだ。レザーにもキャンバスにも対応するのだから、一本持っておいて損はないだろう。
8:専用BOXが解消する収納と鑑賞のジレンマ
増え続けるスニーカーの巧みな収納法は、世界中のスニーカーヘッズの悩みだ。そこに応えてくれるのが、アトモスオンラインにて展開中の「タワーボックス」と銘打たれたクリアボックスだ。ハイ&ローカットに対応し、購入時のパッケージごとの収納も考えたこだわりのサイズ設計(H18×W28×D35.5cm)。上下でロックをかけられるため積み上げも楽々。クリアケースから透ける我がスニーカーの勇姿を、収納しながらにして日々愛でることができるのだ。
戸叶庸之=文