特集
先駆け! 春のトレンド偵察隊
2018.08.09
ファッション
夏の終わりはいくつになっても寂しさを感じるもの。深く頷いたオーシャンズ世代は「ヘルスニット」のスウェットパーカで夏気分を延長したい。
アメリカ綿、4本針縫い、製品染め、丸胴ボディ──創業以来変わらぬものづくりを今なお守り続けるこの老舗に、ロンハーマンは素材から別注。過酷な環境に耐えるヘビーウェイトのスウェットにトロピカルなプリントを乗せた。
リラックスフィットと相まって、身も心も蝉しぐれの余韻に浸れること請け合いだ。
ジョン・レノンも愛したデニムジャケットのファーストモデル「111MJ」、世界で初めてジーンズというネーミングで売り出されたとされる「11MW」のジップフライバージョン「11MWZ」。
「ラングラー」を代表するマスターピースの2トップがメルトンに衣替えしてモダンな佇まいを手に入れた。裾上げ不要なジャストレングス(70cm)のテーパードを採用するなどシルエットにも抜かりはない。見逃せないのは、ロンハーマンオリジナルのコンチョボタン。アメカジ好きにはたまらないこだわりだ。
ジ エルダー ステイツマンのロンハーマン別注といえばNBAとコラボしたカシミアニットが話題となったばかりだが、その興奮も冷めやらぬタイミングで次なる逸品が登場した。
クリエイティブディレクターのグレッグ・チェイトが好んでラインナップに加えるスモーキングジャケットをモノトーンでブラッシュアップしたモデルがそれ。
自社工場で紡糸、染色する気鋭のカシミアは多くの目利きを唸らせてきたが、ストイックなカラーリングはそんな素材の良さをよりいっそう浮かび上がらせている。
名だたるブランドが全幅の信頼を置く伊ベルガモのファクトリーとミラノの四大ショールームのひとつ、STUDIO ZETAがタッグを組んだシャツブランド「ピーター テーラー」。
ブランド名に“テーラー”を冠していることからもわかるように、古き佳きものづくりをベースとしたブランドだ。
ロンハーマンがリクエストしたのは、トレンドにしてベーシックな形とも言えるボックスシルエット、そしてクラシカルなストライプ&チェック。それ一枚で旬が表現できるこのシャツで、秋のスタートダッシュは必ず成功する!
ラグジュアリーブランドの生産を手掛けていることでも有名なニットウェアの名門、ロベルト コリーナ。
モヘアなどの上質な素材を掛け合わせることで実現したシェットランドウールのようなルックス、カシミアのようなタッチが魅力のクルーネック。あるいはウールとアルパカを混紡したナチュラルヤーンがもたらす、ファーのような表情をたたえるカーディガン。
肌寒さを感じる夕暮れや海上がりなどに、さらりと羽織りたくなる肌触りは、もちろん日常にもウェルカム。
いずれもスペシャルな別注アイテムだけに、「欲しいと思ったときには売り切れだった」なんてオチも十分にありえる。今秋はこれらの限定アイテムたちを軸に、早めのコーディネイト設計をしてみてもいいんじゃない?
竹川 圭=文
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