裏が表に、表が裏に。どっちも表な服なら、2倍使える。当たり前だが2着分の手間がかかるのに、1着として売られている。考えてみれば、裏表使えるアイテムってサービス精神のカタマリじゃない?
ならば、僕らはそれを享受しよう。倍の楽しみに加えて、作り手の思いまで受け取って、うれしさは、さらに倍! 裏表のない人は胡散臭い(主観?)けど、裏表のない物なら大歓迎! 使えるアイテム、ここに集結だ。
「ランバン」のジャケット
いい塩梅なのだ。研ぎ澄まされた時代感を備えながら、表現は過剰でない。クレイジーパターンが目を引くこのジャケットも、そんなランバンらしさ全開といっていい。パターンに加わるいずれのチェックも正統的で、ワークなカバーオールの仕立ても親しみやすい。
最大の特徴はリバーシブル仕様だということ。もう片面では、黒のコットン生地が表に顔を出す。無論、両A面。ランバンのメンズを統率するルカ・オッセンドライバーは、今年で実に13年のキャリアを迎えており、そんな安定感も親しみあるランバンのクリエイティブに影響しているはず。さらに言えば、彼は1971年生まれのOC世代。彼の手掛ける服が妙に琴線に触れる理由と無関係ではないはずだ。
「カケル カケル」のハンカチ
マイクロファイバーの面でメガネやケータイ画面を、コットンの面では普通にお手拭きを。という、ニッチな2-WAYハンカチ。
「エイチ アール リメイク フォー シップス」のバッグ
シップス、そしてハリウッド ランチ マーケットの母体である聖林公司。両者が同じ創業年であることを記念したリバーシブルトートは、アーカイブやヴィンテージ素材のリメイク。
「ダンヒル」のブルゾン
ウール生地のボートストライプ面。高密度ナイロンの無地面。そんな2面からなるリバーシブル。クラシカルとスポーティの対比で、新クリエイティブディレクター、マーク・ウェストンが手掛ける新生ダンヒルを象徴したボンバージャケットだ。時折遠く感じる英国調という響きが、フレッシュに聞こえる1着。
「ハフ」のブルゾン
表側はシンプルなブラックのMA-1。だが赤いボディの裏側は正反対に、インパクト重視のフォトプリントが! レトロなBMWなどが走るカーレースの様子に心踊る!
「ザ クワイエット ライフ」のブルゾン
アメリカ・シカゴでスケートやBMXカルチャーシーンを牽引するアンディ・ミューラーによるブランド。親交のあるアーティスト、ジェームス・ジャーヴィスのグラフィックと無地のリバーシブルで構成。
「フロス」の鏡
月をイメージソースとするフロアランプは、フラットディスクが360度回転。どの方向にも向けられる光は、まるで温かみのある月光のよう。