アウトドアウェアが気になる。だからって、街着とは勝手が違うそのアイテムをどう着こなすかは大いに悩む。
そこで、アウトドアウェアにぞっこんなファッション業界人たちに、自分のお気に入りアイテムとコーディネイトを見せてもらった。
その着こなしから学ぶコツとは? ついでに、「コレもいいよ!」な+1アイテムやショップ情報も是非参考に!
コツ① クラシカルな装いが、今は逆に新鮮に映ります。「ディストリクト ユナイテッドアローズ」セールスマスター
森山真司さん(48歳)
若い頃から先輩たちの薫陶を受け、アウトドアウェアに触れてきた森山さん。彼のワードローブには多くの名作が並ぶ。30年ほど前に購入したシエラデザインズのマウンテンパーカもそのひとつ。
「クラシカルなアウトドアウェアとトラッドなアイテムは相性が抜群にいいんです」と、合わせたのはカラーのチノパンとチャーチのウィングチップ。うん、納得。
「オススメの+1アイテムは……」
エル・エル・ビーンのアノラック若かりし頃に購入したこちらは今でも現役選手。当時は紙のカタログを見ながらFAXで本国へオーダー。ビビッドな色合いがお気に入り。
コツ② シンプルなデザインであればアウトドアウェアも日常着マムート ストア 吉祥寺 店長
船木雄太さん(38歳)
仕事柄、アウトドアと街をつなぐ役目を果たしているだけに、マムートの高機能な1着も船木さんにとっては日常着。
「街ではオーバースペックなモノでもデザインがシンプルであれば普段着と馴染んでくれます」。オールブラクのダウンジャケットに、ベーシックなデニムとシャツをマッチアップ。「ボリューム感を素直に楽しむのが気分です」。
「オススメの+1アイテムは……」
マムートのアルパインジャケットアウトドアで役立つ機能がもたらす恩恵は街でも役に立つ。こちらは、全天候に適応し、オールシーズン活躍する。「冬はコートのインナーとして使っています」。
コツ③ アーバンアウトドアとはハイブリッドな感覚サタデーズ ニューヨークシティ
ブランドマネージャー
鈴木真悟さん(36歳)
スノーシーンを背景に持ちながら、都会的なデザインが魅力のブランド、イサオラ。
着用したシェルジャケットはブランドの主力で、最近ドレッシーなスタイルが定着してきたと語る鈴木さんのお気に入りでもある。
「サタデーズ ニューヨークシティのウールパンツのマット感と機能的なシェルのハイテク感。このミスマッチが意外にハマるんです」。
「オススメの+1アイテムは……」
ザ・ノース・フェイスのヌプシブーツ「真冬のサーフィンの行き帰りだったり、東京と比べ物にならないくらい寒いNYへ行くときは必ず履いてます」というこちら。定期的に買い換えるほど愛用中。
コツ④ 骨太オールドアウトドア、その意外な一面を楽しむフリーランス
東山倫太郎さん(40歳)
フリーランスとしてイベントを企画し、禅の教室も開くなど多才な顔を持つ東山さん。そんな彼が着用しているのはスノーピークのジャケット。
それを、古着屋で購入した和テイストの羽織りものとコーディネイトした。「最近興味が出てきて和なアイテムをいろいろ着ていたら、スノーピークのウェアにハマった」。
ボトムスはデニムパンツとブランドストーンのブーツがお決まり。
「オススメのショップは……」
スノーピーク 表参道行けば何か面白いアイテムが見つかると、東山さんお気に入りのショップがここ。「和を重んじるマインドに共感。ジェンダーレスなアイテムが多いのも特徴です」。
コツ⑤ スウェット感覚で着るフリースのインナー使いスタジオ ファブワークス 代表
水澗 航さん(36歳)
「フリースをアウターとして着るとアウトドア感が強くなります。でもスウェットシャツの延長線上で考えれば、冬のスタイルにも取り入れやすい」。
そう話す水澗さんは、パタゴニアのフリースジャケットをインナーへ。その上からオーバーサイズコートをラフに羽織り、ワイドパンツでトレンド感も演出している。
「オススメの+1アイテムは……」
クレッタルムーセンのバックパック北欧を代表するアウトドアブランドのアイテム。機能性はもちろん、デザインの良さも食指が動いたポイントで、日々の自転車通勤で大活躍しているそう。
シンプルなものを選ぶ、クラシックなもので揃える、意外性を楽しむなど、彼らの口から聞こえてきたさまざまなポイント。どれも普段から取り入れやすいイージーなものばかりなので、試す価値は大いにあり!なのだ。