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2017.09.26

ファッション

定番を新鮮に魅せるスキル満載。世界のマイ・デニム・スタイル


オーシャンズ2017年11月号でも大きく取り上げたデニムは、言わずと知れた我々大人の大定番。だからこそ、サイズ感だったり、色の濃度だったり、合わせる服だったり。自分ならではのアレンジで周りとくっきり差がつけられるし、より魅力的に見せられる。それを重々心得た世界のデニムホリックたちを捕まえた。
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LONDON


マークさん(38歳)

着用デニム:ヌーディージーンズのデニムパンツ
大人が今もっとも落ち着く色であろうネイビーを、デニムとともにワントーンで。マークさんがうまいのは、ロールアップした足元に白いヴァンズのオーセンティックを合わせたところ。それだけで、一色コーデに抜け感とクリーンさが生まれる。

アンドレさん(37歳)

着用デニム:古着のデニムシャツ、リーバイスのデニムパンツ
デニムオンデニムは一歩間違えると土くさくなりがち。でもアンドレさんにそれは感じない。ワケは、シャツにインディゴブルーを、ボトムにブラックを選び、立体感のある着こなしに仕上げているから。無造作に袖をまくり、裏地をのぞかせている点もいい。
 

LOS ANGELES


ムカリさん

着用デニム:ローグ・テリトリーのデニムパンツ
ムカリさんが選んだのは、日本の生地を使うローグ・テリトリーの1本。ご覧のように美しいシルエットが印象的で、その魅力を損なわないようトップもジャストなカーディガンを選んだ。足元に加えたアジブーツもいいアクセントになっている。

アレキサンダーさん(32歳)

着用デニム:ラングラーのデニムパンツ
無骨なブルゾンとデニムがコーディネイトの軸。そこへベースボールキャップと、内から主張させたミントカラーのベースボールシャツで、厳しさを程よくいなしている点が実に巧妙。これぞスポーツミックスのお手本である。
 

TOKYO


原 敬志郎さん(30歳)

着用デニム:リーのデニムパンツ
オンブレチェックのシャツの上へ、ダーティなゆったりめのアウターをオン。そしてどっしりとした太めのリジッドデニム。どこか懐かしさを感じるアメカジスタイルも、今見るとなんだか新鮮だね。

高野延昭さん(37歳)

着用デニム:リーのカバーオール
オーバーサイズのカバーオールをサラッと。そして、ボトムにはワイドシルエットのカーゴパンツ。気骨感溢れるアイテムチョイスではあるものの、気取りと力みを解いた自然体な着こなしは、ある種大人の理想形!?

白岩孝輔さん(36歳)

着用デニム:古着のデニムパンツ
全体をブルートーンでまとめているため見た目はすっきり。しかも、何気に濃淡でグラデーションをつけているからまったく淡白に見えない。古着特有のダメージやヨレ感によって演出した渋みもいい。

山添 力さん(36歳)、晴道くん(7歳)

着用デニム(晴道くん):デニムシャツ(ブランド不明)
パパはアントニオ マラスやカルヴェンを駆使した大人きれい目カジュアル。方やお子さんは、色あせたデニムシャツにかすれプリントのミッキーT、ネイティブ柄のショーツでアメカジどっぷり。シャツを肩がけするあたりに未来のファッショニスタの可能性がプンプン。
いつの時代も我々の味方だったデニム。だが、頼りきりでは個性が霞む。では、どうするか。それを世界のデニム上級者たちが示してくれた。彼らの着こなしから、小さな配慮で大きな変化が生まれることがよく分かるはず。
大村聡志=写真(東京) MIMI WADA=写真・取材(LA) YUMIKO SWAN=写真(ロンドン) IORI DOUGAN=取材(ロンドン)


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