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2017.09.17

ファッション

イタリア人も大いに賛同! 最高に楽しい「2輪のある生活」とは?

情熱の国イタリアでは芸術品のようなバイクや手入れが行き届いた年代物の自転車、それらにまたがる紳士淑女の姿をよく目にする。
2輪は、以前から彼らの生活に深く根付いているのだ。その良好な関係を見ていると、単なる移動手段ではなく、熱く愛するものってことがよく分かる。
Tシャツ6000円、パンツ1万3000円、キャップ5500円/すべてデウス エクス マキナ(ジャック・オブ・オール・トレーズ 03-3401-5001)、サングラス2万8800円/デウス エクス マキナ×レイン(デウス エクス マキナ 原宿 03-5413-3949)、バッグ2万6000円/ダヴィンチ ファーロ(ダヴィンチ ファーロ ジャパン 03-3400-7372)
 

ミラノの“ミスターオーシャンズ”が語る、イタリアと2輪


バイクやサーフカルチャーを発信し、日本ではアパレルブランドとしても人気を博している『デウス エクス マキナ』。そのミラノ店が、どうやらイタリアの二輪愛好家の間で最近注目を浴びている。そのマーケティングディレクターを務めるフィリッポ・バソーリ氏に、イタリアと2輪の関係について話を聞いてみた。
二輪をこよなく愛し、二輪のあるライフスタイルを提案するデウス エクス マキナ ミラノのマーケティングディレクター、フィリッポ・バソーリ氏。写真に写るバイクは両輪駆動にカスタムしたもの。
ミラノ店が出来たのは4年前。ほどなく、その自転車の工房やカフェは二輪愛好家の新たなミーティングポイントになった。周囲には小さなビルダーや関連ショップが次々とオープン。ミラノ店周辺は今や、ヨーロッパを代表するバイクに強いエリアとして認知されつつある。

「イタリアでは小さい頃からバイクに乗る子供も多いし、ポケットバイクレースに出場したりするのも珍しいことではありません」とバソーリ氏。
確かに、イタリアが生んだ“史上最強のライダー”ヴァレンティーノ・ロッシも、11歳の時に初めてポケバイレースに参戦している。彼を筆頭に、数々のオートバイレースの名手が誕生しているのも決して偶然ではないだろう。
そして、「2輪はもうイタリアの文化。生活に欠かせない存在なんだ」と言葉を繋ぐ。イタリアを訪れたことがある人なら、狭い道路で二重駐車をしている日常に驚いた経験があるかもしれない。車がなかった時代の昔ながらの景観を残すため、そのシワ寄せが“駐車場がない”問題としてイタリア人を悩ませているのである。だから場所をとらない二輪が重宝されているのだ。
 

二輪愛好家たちの憩いの場、話題のミラノ店はこんなとこ!


場所は変われどスタイルは普遍。ミラノ店でも、コアなバイク&サーフカルチャーを発信し、店内にはブランドの洋服に限らず、バイクに関する書籍もラインナップ。中庭はオープンカフェになっており、多くの来訪者で賑わっている。

モト・グッツィ、MVアウグスタ、70年以上にわたり世界中で愛されてきたスクーター「べスパ」を生んだピアッジョなど、イタリアには数多くのバイクブランドがある。ただ、ミラノ店では、カワサキやヤマハなど、日本メーカーのカスタムも人気だ。

ショップ敷地内の別棟には自転車工房もある。その名も「デウス サイクルワークス」。関連ギアや持ち込まれた自転車がずらりと並び、ヴィンテージ自転車レースの「エロイカ」とコラボしたレトロカラーのウェアも揃う。
また、ハンドビルドで世界にたった一台の自転車も組み上げることが可能。イタリアの伝統技術を絶えさせない。そのコンセプトに共感し、国内や欧州からオーダーに来るコレクターが後を絶たないのだとか。

デウス エクス マキナ ミラノ
住所:Via Thaon Di Revel 3, 20159 Milano
電話番号:(+39 )02-8342-2610 カフェは02-8343-9230
営業:11:00〜22:00(月曜は15:00〜、日曜は13:00〜20:00)
カフェ営業:9:30〜25:00(金・土曜は〜26:00)

 
イタリアでバイクレースは依然として人気が高く、幼い頃から触れ合うケースもざら。また、自転車をスポーツやレクリエーションの一環で楽しむ人たちは大勢いるし、イタリア全土を舞台に繰り広げられる自転車のプロレース「ジロ ディ イタリア」や、ヴィンテージ自転車レースとして毎年開催されている「エロイカ」はかなり有名だ。
長らくイタリアで育まれてきた2輪の文化。だからこそイタリア人の2輪との付き合い方は実に参考になる。皆さんも普段の生活に2輪を、ぜひ!
 
森滝 進(MAKIURA OFFICE)=写真(人物、取材) 石黒亮一=スタイリング MASAYUKI(The VOICE)=ヘアメイク


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