夏の日差しによく似合う、ルイ・ヴィトンの普段着

世界最高峰のヨットレースとして名高い「アメリカズカップ」と、32年の長きにわたりパートナーシップを築くルイ・ヴィトン。今年の6月に行われる最終決戦を記念して、ウェアからレザー小物にいたるまでさまざまなアイテムを展開する。船乗りが使用する手旗信号から着想を得た「セマフォモチーフ」を胸にあしらったこちらのブルゾンもまた、本コレクションを代表する一着だ。

太陽の光によってウインドブレーカーの表面に浮かび上がるのは、ジャカード織りで表現されたアイコニックな「ダミエ・モチーフ」。表情豊かなそれは、防水・透湿性を備えた単なる機能服にとどまらない、ラグジュアリースポーツの世界を見事に表現している。

旅をこよなく愛した３代目当主、ガストン・ルイ・ヴィトンが、クルマやフライトの旅のために開発した軽量旅行鞄「キーポル・バンドリエール45」。そこに彼のシグネチャーである「ガストンV 」を大胆にレイアウト。ブランドが創業以来掲げる〝旅のエスプリ〞が詰まった、夏らしく軽快な限定バッグだ。

セーリング用のライフジャケットに使用されている本格仕様のリフレクター。それをベストやパンツのパイピングやジップ部分にアクセントとして採用した。そんな気の利いたディテールを持つワードローブは、ブラック＆ホワイトでシンプルに、潔く着こなすのが格好いい。

レース用のユニフォームを想起させるスウェットは、「ガストンV 」と、今年35回目となる「アメリカズカップ」を示す「35」をグラフィカルにデザインした特別仕様。さらに、左袖には開催年の「2017」をリフレクタープリントで施した。コレクター心を掻き立てる1枚の存在感たるや、圧倒的である。

2種類の異なる編み地で表現したのはマリンボーダー。単色でストイックにまとめつつも、わずかに光沢のあるコットン素材がエレガントな雰囲気だ。そして背面のネック部分にさりげなく入った、「アメリカズカップ」コレクションの特製タグ。大人に必要なのは派手さではなく、ストーリーである。

ルイ・ヴィトン クライアントサービス
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畑中清孝（UM）＝写真　小林 新（UM）＝スタイリング　宮本佳和（perle）＝ヘアメイク