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2017.04.19

ファッション

アウトレイジな男・大森南朋の私服とは? 格好いい大人たちの“センスの源”公開

センスがいいと言われる大人の共通項。それは、私服のどこかに、こだわりやポリシーを持っていること。そんな“センスの源”につながるマイルールを、3組4人の男たちに聞いてきた。
 

 

「サラバ」デザイナー
左)大森南朋さん 45歳 右)青山正隆さん 45歳

マイルール:「いい年したオッサンが考える“どこにでも遊びに行ける服”」

出会って十数年の、同い年の親友。ビッグブラックマリアのデザイナー、青山正隆さんと俳優の大森南朋さんが手掛けるブランド、サラバがこの春デビューした。
コンセプトは“大人がはしゃぐ服”。どこにでも遊びに行けるデザインの服は、音楽や映画など共通の趣味嗜好を持つふたりの私服がそのまま表現されたよう。遊び心のある動きやすいシルエットで、“着る”というよりも“纏う”といった作風だ。「ゆったりしたシルエットですが、黒でまとめるとグッと引き締まる。ヴィンテージのサングラス、お気に入りの猫リングでアクセントをつけています」と話す大森さん。
また青山さんが「服作りは遊びの延長」と言い切る裏には、性別や体型、年齢の壁を越えて、自由にお洒落を楽しんでほしい、という彼らの真摯な服作りへのこだわりが見て取れる。

[左]独創的なシルエットの服に小物でアクセントを利かせる。
Top=ノーブランド
Innerwear=サラバ
Pants=サラバ
Shoes=ノンネイティブ×リーガル
Eyewear=タート オプティカル
Hat=アーツ&サイエンス×キジマ タカユキ
Accessory=ビッグブラックマリア(リング)、サラバ(ネックレス)
[右]シルエットの長短で遊ぶレイヤードテクニックに注目。
Top=サラバ
Innerwear=サラバ
Pants=サラバ
Shoes=ドクターマーチン
Hat=サラバ
Eyewear=レミネンス

 

「ビームス」スタッフ
児玉正晃さん 41歳

マイルール:「カジュアルスタイルにこそ清潔感を意識する」

尻を隠せるコートでスウェットのルーズ感を解消。
Top=テアトラ×ビームス
Innerwear=ビームス
Pants=ビームス
Shoes=ノンネイティブ×イノヴェイト
ビームスNo.1のアクティブ派と言われる児玉さんは、街ではどんな服を好むのか。「山や海と同じで、“格好つけすぎない”ことに気を付けています。例えばパンツはノーベルトでいられるものばかり。常に楽な格好です」。
それでも、ユルすぎず清潔感を出すには2つのポイントがある。「まず、オフの日はほぼスウェットパンツですが、“パジャマ感”が出ないよう、尻が隠れる丈感のコートを羽織っています」。全身アースカラーで統一するのも、クリーンさを感じさせる手だ。「もうひとつ、きちんと感のあるセットアップはマスト。今好きなのはコート×ジャケット×パンツという“変則スリーピース”。ブラックで大人っぽいのにシャカシャカ素材で、ドローコード付きのパンツ。このユルさがツボです」。

カジュアルスリーピースで清潔感に欠かせないきちんと感を。
Top=オーラリー
Innerwear=オーラリー(ジャケット)、ラタリエ(カットソー)
Pants=オーラリー
Shoes=シンアンドサン×ビームス
 

「ノンネイティブ」デザイナー
藤井隆行さん 40歳

マイルール:「着こなさないのが着こなしのコツ」

東京を代表する人気ブランドのデザイナーの言葉とは思えないが、藤井さんは「計算された着こなしは気恥ずかしい。だから、セットアップや同系色でまとめるだけで成り立つコーディネイトが昔から多かった。あとはTシャツとスニーカーさえあればいいですからね」と言う。確かにノンネイティブのコレクションからは、そんな彼の考えが見て取れる。
スエードのセットアップは、トレンドのコーチジャケットをどう合わせるか? という問いに対する、ひとつの答え。「サラッとシンプルに、素材で上品に見せること」。この潔い服の楽しみ方、“着こなさない感じ”が、今の空気にもフィットしているのだろう。

コーディネイト不要の大人専用セットアップスタイル。
Top=ノンネイティブ
Pants=ノンネイティブ
Shoes=アディダス コンソーシアム×キース
Eyewear=ノンネイティブ×金子眼鏡
Watch=ロレックス
服を着てお洒落に見える大人には、きっとそれ相応の理由がある。自分だけの審美眼を磨いて、自分だけの新しい着こなしを探求する。シュッと筋の通ったポリシーを持ってファッションと向き合うと、ワンランク上のお洒落が見えてくる。


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