2021.06.03
FAMILY

子育ては楽しい時間こそ大事。食育インストラクター和田明日香の“いい加減”って?

当記事は「ボーネルンド公式ウェブサイト」の提供記事です。元記事はこちら

毎日の料理に洗濯、掃除は“良い加減(いいかげん)”が大事。そして、後回しにしがちなお母さん自身の“これやりたい”を時には優先することも大切です。

食育インストラクターで3児の母親でもある和田明日香さんに子どもたちと心地よく暮らすヒントを聞きました。親子でつくれる簡単レシピもお子さんと一緒にぜひお試しを!

和田明日香さん
料理家。東京都出身。3児の母。料理愛好家・平野レミの次男と結婚後、修行を重ね、食育インストラクターの資格を取得。各メディアでのオリジナルレシピ紹介、企業へのレシピ提供など、料理家としての活動のほか、各地での講演会、コラム執筆、ラジオ、CM、ドラマ出演など、幅広く活動する。2018年、ベストマザー賞を受賞。著書に『子どもは相棒 悩まない子育て』(ぴあ)。『和田明日香のほったらかしレシピ・献立編』(タツミムック)他。新刊『10年かかって 地味ごはん。』(主婦の友社)」も好評発売中。

食に対して、そこまで真面目に考えてきたわけでもなく、料理についても、できないどころか興味もありませんでした。そんな私が食と向き合うきっかけになったのが、長女を妊娠したこと。

最初は豆粒みたいだったおなかの中のわが子は、すくすくと大きくなり、一生懸命育っていました。「あれ、私、昨日何食べただろう?もっときちんとしたものを食べなきゃダメだ」、そう感じたのです。

見よう見まねでつくった料理を、夫も「美味しい」と言ってくれるので、つくる喜びもありました。そして、何より大きかったのは、義母である平野レミさんという存在。お料理とは無縁だった私は、もちろんわからないことだらけでしたから、都度、レミさんに教わるわけですが「え、そんな感じでいいの?」と、私がお料理に抱いていたハードルがどんどん下がっていく…。

例えば、よく料理の本などに書いてある“にんにくの芽を取る”ってどうやるのかと聞けば、「刻んだらどこが芽かなんてわかんない」とか、肉をミンチするのだって、二本の包丁を両手に、肉をまき散らしながら、ダダダダダーって切っていくんです。

シェフがつくる料理なら、もちろん繊細さも求められると思うのですが、家で家族のために毎日つくり続ける料理なら、つくっている私が楽しいって思えることがいちばん大事なんじゃないかなと感じ、気持ちも楽になりました。

そんな風に料理が好きになり始めた頃、レミさんを通じて、お仕事の依頼が来るようになります。やるならきちんとした形で学び、正確な情報を伝えたいという思いで、食育インストラクターの資格を取得しました。

食育についてしっかり学んでみると、改めて、レミさんが提案してきたレシピが理にかなっていることがわかったりすることも。トマトをむしるように手で崩すと、断面が多くなり素材に味が染みやすいとか、油で炒めることで栄養が何倍にもなっているなんてことも、発見できたりしました。

子どもたちとは、今日のおかずには何が入っているかな? とか、スーパーで季節の野菜を当てっこして、さり気なく旬の食材を感じたりできるように。食を通じ、親子のコミュニケーションも一層楽しくなりました。

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自分の人生とは異なる、別の生き方を近くで見守る、子育ては価値のある大仕事です

料理以外の家事でも、レミさんの教えは偉大。濡れてさえいなければ服は着られるからとか、少しくらいゴミやホコリがある方が人間は丈夫に育つとか。

私自身は、実家の母がしてくれていたように、きちんと整理されたお部屋で過ごすことが快適だと思ってきたのですが、掃除に洗濯に、しなければいけないことがたくさんある中で、そうもいかない日もあるわけです。

だから、お母さんだって「今日はもう無理!」っていう日があってもいいと思えた方が楽になる気がします。

3人の子育てに追われる毎日ですが、子どもたちとの暮らしの中で、心地よく過ごすコツをひとつあげるなら、お母さんだからって遠慮しないことだと思います。

とかく、世の中のお母さんたちは子どもたちのペースに合わせがちで、自分のしたいことは後回しです。でも、それは後々になってお母さん自身が消耗してしまい、よい結果にはならないことが多いもの。

子どもとはいえ、ある程度きちんと線引きをして、お母さん自身の気持ちを優先することも必要なんじゃないかなと思います。

私も長女が生まれたときは、初めて自分よりも大切な存在ができ、どんなことよりも長女のことを最優先にしていた時期がありました。長男が生まれ、次女が生まれると、それまでの経験の積み重ねから、自分の時間をしっかりとれるようになり今があります。

子育てを通して多くの学びもあります。我が家の子どもたちを見ていると、私と主人の遺伝子を持ちながらも、全く違うひとりの人がそこにいると感じます。

「この人」がつくられていく過程を一緒に過ごしていくのが親である私たち。だから、どこまで関わっていいのか、どこからどこまでが本人だけの問題なのか、突き放した方がいいのか、または見守るのがいいのか、そのさじ加減はとっても難しいですね。

私という人生は一回しかないのですが、子どもを授かったことで、また別の生き方や人生をすぐ近くで見せてもらうことができるのだと思うと、子育てというのはとっても大変なことではありますが、価値のある大仕事なのだなとつくづく感じます。

 

この記事は、あそびのもりVol.52 Spring/Summer 2019の記事です。

記事提供:ボーネルンド公式ウェブサイト

# ボーネルンド# 料理家# 食育
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