2020.04.23
FAMILY

食事から言葉遣いまで……夫の機嫌を損ねないよう妻が気をつけていること

モンスター夫が許せない

「モンスター夫が許せない」とは…

第10回は、夫の機嫌を損ねないために、妻たちが日頃気をつけていることを聞きました。

Q. 夫の機嫌が悪くならないように、日頃気を使っていること、気をつけていることはありますか。

「自分が出かけるときは、必ず食事を作ってから出かける」(兵庫県・43歳)

「自分が休みの日に夫が仕事に行く準備しているときは、必ず家にいて(昼から出勤なので)静かにしている。自由に買い物にも行けないし、午前中掃除もできない」(宮崎県・44歳)

「時間通りにご飯を用意する、時間通りにお風呂を沸かす、時間通りに寝る、何でも時間通りにしている」(新潟県・37歳)

「肉が大好きなので、主人がいるときは肉料理を出している」(香川県・45歳)

「夫が休日に出かけているときは連絡をしないようにしています。夫曰く『唯一のストレス解消』とのことなので。私は予定も立てられず、食事の準備をしても外で食べてくる場合があり、夫の分を翌日のお昼に私が食べています」(北海道・40歳)

「ゲームをしていても、夜遅くまで起きていても、何も言わないようにしている」(広島県・35歳)

「話す内容、話し方など機嫌が悪くならない言い方を探りながら話す。子供にも静かにさせたり近づかないようにさせたり、気を使う」(北海道・43歳)

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家での振る舞い方は、自分が育った環境が影響する?

今回のアンケート結果を見て、世の中の妻たちは、こんなにも夫に気を使って生活しているのかと驚きました。明らかに家庭内で上下関係ができているように思えてしまいます。

上記の回答を見ると、妻の都合に関係なく、どんなときにも夫の生活は変わらないように妻が気を配っていることが伺えます。今回集まった回答の全体を見ても、程度の差はあれ、そういう家庭は少なくないようです。

自分は仕事が休みなのに、自由に買い物にも行けない、掃除もできないというのでは、息がつまりそうです。せっかく仕事が休みの日、出かけたり、家の中でやりたいこともあったりするものだと思いますが、この回答者は、それも自由にできていないのです。

昭和の時代までは、家長であるお父さんが、一家の中でいちばん偉いというのが当たり前だったかもしれませんが、もうそういう時代ではありません。ひょっとすると、自分の父親がそういうふうに家庭内で振舞っているのを見て育ったがゆえに、無意識のうちにそうなっている男性もいるかもしれません。

それが当たり前だった時代は、世の中の主婦たちは、それでも我慢して夫に尽くしたのかもしれませんが、これだけ経済的にも自立した女性が増えた今、そんな態度を取り続けたら、そのうち妻に見切りをつけられるかもしれませんよ。自分が見て育った家庭のイメージを持ち続けるのは危険です。

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無愛想な言い方により、無意識のうちに誤解を招く

また、特に悪気もなく、無意識のうちに妻に圧力をかけている夫もいそうです。「それほど高圧的な言い方はしていない」と夫が思っていても、妻にとっては「夫はすぐ怒る」とか「家ではいつも不機嫌」などと捉えられていることもあります。

私の近所のママ友が以前に話していたエピソードですが、その家庭では、夫がその日に夕食を家で食べるかどうかは、帰宅してみないとわからないので、必ず毎日夕食は用意しておくとのこと。そうしないと不機嫌になるからと言っていました。

夕方になってその日の仕事の目処がついた時点で夫から妻に連絡すればいいだけだと思うのですが、妻がそういう提案を夫にしないということは、そういうことを言うとまた夫が不機嫌になったり、面倒くさがったりするのかな……と。

私の印象としては、見るからに穏やかそうな夫だったので意外な感じがしていたのですが、ひょっとすると、本当は、そうしたほうがいいということを気付いていないだけで、夫に悪意はないのかもしれません。

職場などでもよくあることですが、男性は言い方、話し方などに、そこまで気を使わない人が多い一方で、女性は、ちょっとした声色の変化や言い方などにも敏感な人が多いと感じます。

例えば、男性側は特に怒ってもいないし、悪気もないのに、職場の女性から「●●課長は私のことを怒っているのではないか」とか「あんな言い方しなくてもいいのに」などと思われているパターンを耳にします。

私も会社員時代、後輩女子からそんな相談をよく受けたことを思い出しました。そんなときには「●●課長は、ただ言い方がぶっきらぼうなだけだよ。怒ってないと思うよ」などとアドバイスをしていました。

この類の男女のコミュニケーションのすれ違いは、意外と世の中に多くあるのではないかと思います。女性同士だと、お互いに空気を読みあって会話しているので、相手がどう思っているのかが、わかりやすい場合が多いのですが、男女だとそうはいきません。

そのため、できれば男性側はよりわかりやすいコミュニケーションを心がけた方が、妻から誤解をされにくいと思います。ちょっと過剰かなと思うくらい、穏やかな言い方や話し方をするくらいでちょうどいいです。話し方だけでなく、メールやLINEなどの返信でも同じです。

そういう方法が身についていれば、職場でも女性部下から信頼を得られ、コミュニケーションがうまくいくようになると思います。

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「モンスター夫が許せない」
夫が、特に深い意味はなく気軽に発した言葉や行動が、実は妻にとってはカチンとくることがある。それにより、知らず知らずのうちに夫婦の溝が深くなってしまっているかも。妻たちが「これは許せない」と感じるツボがどこにあるのか、子育て中の女性200人にアンケートを実施し、結果を見ながら、現役ママである筆者の解説を交えて紹介する。上に戻る

相馬由子=取材・文
編集者、ライター。合同会社ディライトフル代表。雑誌、ウェブ、書籍などの企画・編集・執筆を手掛ける。会社員の夫と小2の娘の3人家族。ここ数年は、子育てをテーマにした仕事を数多く手掛けている。

石井あかね=イラスト

ネオ・マーケティング=アンケート協力
※調査対象:既婚子持ちの35〜45歳の女性200人

# モンスター夫が許せない# 夫婦
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