2019.12.19
FAMILY

「家事・育児は女の仕事」と信じ込んでいる夫はモンスター化しやすい

 

連載「モンスター夫が許せない」とは・・・

ママ友たちとの会話の中で、しばしば出てくる「モンスター夫」たち。優しさや気遣いがまったくない、男尊女卑、外で働くことより家事や育児を下に見ている等々、「あんな優しそうな旦那さんが、そんなひどいことを言うなんて」という驚きの発言を耳にすることも珍しくありません。

そこで、本連載では子育て中の女性200人にアンケートを実施。夫のモンスターっぷりを思いっきり暴露してもらいました。

まず、第1回は育児や家事、家のことにまつわる日常的な雑務などについての、夫のモンスター発言を調査。

Q.子育て・育児・家事など、家の雑務について「まったくわかっていない」「理解がない」と感じた夫の発言や行動を教えてください。

【スマホ片手に命令してくる夫】
「私も仕事をしていて疲れて帰ってきているのに、家事と育児は女の仕事だと思っているらしく『夕飯の時間が遅い!』『子供の宿題をちゃんと見てあげなきゃダメだろ!』などと言われる。自分は帰ってくると用意されているご飯を食べてソファーでゴロゴロスマホをいじっているだけ。とても腹が立つ」(新潟県・37歳)

【恩着せがましい夫】
「子供を任せてひとり時間をもらって出かけて帰ってきたら『俺のおかげでゆっくりできただろ?』みたいな、恩着せがましい感じだった。自分はいつも休みの日は自由に出かけるのに……と腹が立った」(滋賀県・38歳)

【自分だけ疲れていると思ってる夫】
「何かを頼んでも『疲れている』の一言で片付ける。 こっちも疲れているのに。逆に何か少しでも手伝うと『ありがとうは?』とすぐ見返りを求めてくる」(山口県・42歳)

【ゴミも捨てられないゴミ夫】
「家のことはまったくやらない人なので諦めていますが、せめてゴミくらいはゴミ箱に入れてほしい。子供が泣いていてもそのすぐ横でスマホいじってるのが理解できない。挙句、子供が熱を出したときに『風邪を引かせないようにするのが最低限のおまえの仕事だろ!』と怒っていた」(神奈川県・40歳)

【ご飯が勝手に出てくると思ってる夫】
「仕事から帰り小さい子供の面倒を見ながら、バタバタと洗濯物や料理をしているのに、夫はゲームをしたりテレビを見ながら『ご飯まだできないの? 時間かかるね』と嫌味を言ってくる」(長崎県・43歳)

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役に立たない夫は「いないほうがマシ」という本音

今回のアンケートでは、さまざまなモンスター夫のエピソードが寄せられました。その回答の中でも、もっともモンスター度が高かったのは、「家事・育児は女の仕事」と信じて疑わないタイプの夫。こういった価値観は、大人になるまでの長年にわたる刷り込みによって形作られたものなのかもしれません。

刷り込まれているために、悪気なく、無邪気に妻を怒らせるような発言をしています。無邪気に言ったひと言が妻たちの怒りを爆発させています。

最近は共働きも珍しくはありませんが、このタイプの夫は自分が早く帰ってきても「自分が早く帰ってきたから俺がご飯を作ろう」などと少しも思わないようです。上記のコメントにもあるように、早く帰ってきたら、ただゴロゴロしたり、自分のことをやって、ご飯が出てくるのを待っているだけ。

私の周囲のママ友の中に「うちの夫には、平日はすべて外食してきてもらうことにしているんです」という人がいたのですが、それを聞いたときに、「それじゃあ完全なワンオペになってしまい、大変なのでは?」と思っていました。しかし、よくよく話を聞くと、「まったく戦力にならない夫は、むしろ邪魔。子供と私だけのほうが100倍平和だわ」とのこと。

亭主関白夫は性別による役割分担をしがち

しかも、このタイプの夫は、たいていの場合、亭主関白でもあります。上記のコメントを見ても、上から目線の発言が多いことがわかります。

「夕ご飯の時間が遅い!」「子供の宿題をちゃんと見てあげなきゃダメだろ!」「風邪を引かせないようにするのが最低限のおまえの仕事だろ!」など、パワハラ気味の発言をしています。

そうは言っても「うちは、家のこと、子供のことは妻に任せているんだから、ちゃんとやってもらわなければ困る」というのが夫たちの言い分でしょう。しかし、たとえ専業主婦でも、家事育児をひとりですべて引き受けるのは、かなりハードルが高いです。特に子供が小さいうちは、予定通りに進まないことだって多い。

仕事でも、ときには自分の業務外のことを、社内で助け合いながら進めるものですよね。お互いに横の連携をとって進めたほうが、うまくいくことも多いものです。

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男でも女でもたいていの人は家事が面倒

それに、冷静に考えてみてください。すべての女性が家事・育児が得意なんてことはありません。料理が得意な男性だっているし、掃除なんて、どちらかというと男性のほうが得意なことも多い。逆に、これまで何人かの専業主婦の友人から聞いたのは、「本当は家事なんて得意じゃないけど、夫が主婦になってほしいと言うから仕方なく仕事をやめた」という話。

もし夫婦で役割を分けていたとしても、妻が大変そうだったら積極的に手伝うくらいの優しさを見せてもいいのではないでしょうか。

また、最近では、共働きの家庭のほうが多いので、共働きだと「家や子供のことは妻に任せている」なんて言っていられないはず。夫婦が協力し合わないと、妻にばかり大きな負担がかかります。

ごくひと握りの主婦の中には、とても家事が得意で、やりがいを感じている人もいます。しかし、家事、家の中の仕事を面倒臭いものと感じている人は男女ともに少なくないはず。だから、誰だってやりたくないものなのです。だったら、お互いにうまく分担したほうが平和です。

面倒なことを押し付けるのではなく、うまく分散させて、どちらかに負担が偏らないやり方を、考えてみてはいかがでしょうか。

「モンスター夫が許せない」
夫が、特に深い意味はなく気軽に発した言葉や行動が、実は妻にとってはカチンとくることがある。それにより、知らず知らずのうちに夫婦の溝が深くなってしまっているかも。妻たちが「これは許せない」と感じるツボがどこにあるのか、アンケート結果を見ながら、現役ママである筆者の解説を交えて紹介する。上に戻る

相馬由子=取材・文
編集者、ライター。合同会社ディライトフル代表。雑誌、ウェブ、書籍などの企画・編集・執筆を手掛ける。会社員の夫と小1の娘の3人家族。ここ数年は、子育てをテーマにした仕事を数多く手掛けている。

石井あかね=イラスト

ネオ・マーケティング=アンケート協力
※調査対象:既婚子持ちの35〜45歳の女性200人

# モンスター夫# モンスター夫が許せない# 夫婦
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