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2019.12.05

かぞく

家事ができない夫、必読! 平和で幸せな家庭に「ある」ことと「ない」こと

知ってるつもりの彼女のキモチ●あなたは、そばにいる女性の気持ちを、本当にわかっているだろうか? 服装、遊び、家事、仕事。どこか、ひとりよがりになってはいないだろうか? 会社の部下、同僚、取引先のあの人、妻……彼女たちの本音を知って、我がふり直せ。
「打算ではなく愛情」。これまで1000件以上の夫婦や家族の相談に乗ってきたコラムニスト、ミセス・パンプキンさんに、家事のみならず、夫婦関係を良好に保つための心構えを賜った前回
では、家事に不得手な夫たちに成す術はないのか? 答えは否。できないなら、できないなりに心がけるべきことがあった!

PROFILE
ミセス・パンプキン●4人の子を育て、ニューヨーク州弁護士、国際金融マン、海外著名大学教員、公認会計士と、それぞれの道へ羽ばたかせたスーパーマザー。その経験をもとに、2013年から、東洋経済オンラインにてミセス・パンプキンの人生相談室を連載。のべ1000件以上もの夫婦間、家族間の相談にのってきた。『世界中のエリートの働き方を一冊にまとめてみた』『最強の働き方』(ともに東洋経済新報社)の著者であり、実子のひとり、ムーギー・キム氏との共著、『一流の育て方』(ダイヤモンド社)、『最強の人生相談』(東洋経済新報社)も話題。


「幸せには“仕合わせ”がある」

前回のお話を聞いて、家事に対する考えを改めた読者もいるかもしれません。
とはいえ、仕事をサボってまで家事をする必要はないですよ(笑)。無理なくできることをするのが第一。なかには、共働きのご夫婦ですと当番制の話も耳にします。けれど、それは変な話だと私は思うのです。
例えば、食事の準備が妻の役割だとして、先に夫が仕事からお腹を空かせて帰ってくるとしますでしょ。でも食事の準備は自分の役割じゃないから妻が帰ってくるまで何もせず待っているなんて、すごくナンセンスだと思いません? 自分が料理をしたら奥様は絶対に楽ですよね。それが本当の助け合いだと思うんです。
広辞苑で「幸せ」を調べたら「仕合わせ」という言葉が出てきます。仕事を分けずにふたり合わせて考える。それが家事をする上では大切。いい言葉だと思いますね。
—なかには、家事が苦手という夫もいると思います……。
例えば料理をするうえで、最高の楽しみは何か分かりますか?
—やはり食べることですかね〜。
「美味しい」と言って食べてもらうことです。言われたらまた次も頑張って作ろうとなりますから。料理家の栗原はるみさんが『ごちそうさまが、ききたくて。』というタイトルの本を出してらっしゃいましたけど、まさにその通りだと思います。
みんな「美味しかった」が聞きたくて作るんですよ。それも毎日。「家にいたら家事くらいしかやることないでしょ」、みたいな態度をとるよりも、毎日「美味しかった。ありがとう」と言ってください。それは場合によっては、手伝いよりも何倍も妻は嬉しいと思いますよ。
—ひと言かけるだけでも違うんですね。
些細なことでもいいのです。子供の相手をするだけでもいい。育児中の母親は、みなさんが思っているほどゆっくり子供と話してあげられないのです。だから、それだけでも本当にありがたい。料理や掃除が得意じゃなくても、お互いのためにやれることはたくさんあるんですよ。


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