OCEANS

SHARE

2019.11.29

かぞく

幼いときに「本物の味」は不要? “子供ファースト”でない店を体験させる意義

連載「オトーチャンズの心得:小学校編」
オレが楽しいと家族も楽しい!をモットーに生きる「O父CHANS(オトーチャンズ)」。可愛い我が子も小学生になれば頼もしくも生意気になり、親の責任は増すばかり。さらに昭和に生まれ令和のオヤジになる我々には、己の見知る父親像からの脱却が求められている。絶賛パパ奮闘中の人に届けたい!

いざゆかん、ファミレスでない店へ

回転寿司か、本格寿司か
我々40代が子供の頃、「外食」は今に比べてそれなりに特別感があるものであり、それこそ誕生日やクリスマスなどといった特別な日に連れて行ってもらうものだった、という記憶が残っている。
そういえば、「モーニング娘。」の歌詞にもあったか。世代的にも選挙の日は投票に行ってなんとやらーー、に感じるものがある読者の方も意外と多いはず。
対して最近の子供にしてみれば、あの歌詞はきっと響かないのではないか。何しろ我々の頃よりも子供が外食する機会は確実に増えており、特に「ファミリー」を冠した業態のレストランの特別感はいまや極薄。「今日は晩御飯作るのが面倒だし、ファミレスにしましょうか」、という具合である。
値段も手頃だし、「子供お断り」の表示に眉を釣り上げる必要のない店がほとんど。子供の好みに全方位で対応できる豊富なメニューがあり、手放しで子供を歓待してくれる店は、子育て中の親にとってむしろありがたい存在である。
だがしかし! オトーチャンズにはここでファミレス以外の、 “子供ファースト” を掲げていない店に、我が子を連れていくことの意義を説いておきたい。


2/4

次の記事を読み込んでいます。