オーシャンズとレジャー 37.5歳から始める大人の趣味入門 Vol.62
2018.07.08
FAMILY

“頼りない父”に3ステップでオサラバ! 親子で楽しむ「テントビルディング」

O父CHANSとレジャー【キャンプ編】 Vol.3
親子で野外レジャーを楽しむなら、キャンプがいい。ゼロから一緒にテントを建て、メシを作り、焚き火の熱をゆったりと浴びる。子供はオヤジの技を盗み、自然との触れ合いを経験する。今回レクチャーしてもらうのは、親子のコンビネーションの見せどころ、テント設営。

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待ちに待ったキャンプデビュー、一抹の不安として残るのがテントの設営だ。

父として、組み立てられずにモタつく姿は見せられない。しっかりと手順を頭に叩き込み、子供をリードしたいところ。

しかし、やはり未経験の身としては、テントの構造は難しそうに見えてしまう。アウトドアブランド・コールマンに務める山中隆司さんと娘の結菜ちゃんに、テントの組み立て方をレクチャーしてもらった。

 

父と娘の巧みな連携。親子で建てる「第二の家」

「初めての設営でも、あまり身構える必要はないですよ。キャンプでは、テントを建てるのも“親子の遊び”ですからね」(隆司さん、以下同)。

そう言って、慣れた手つきでテントを広げる隆司さん。これから親子の連携プレーで、実際の設営を見せてくれるという。

なお、多少の違いはあるにせよ、教えてもらうのは現在のテントで共通する手順。ここで基本をおさえておけば、苦なく進められるはずだ。

テント設営の大まかなステップは3つ。

Step1:居住空間である「インナーテント」を建てる
Step2:「フライシート」を被せる
Step3:ペグを打ち込み、テントを地面に固定する

これだけだと考えれば、まったく迷うことはない。さて、それぞれのステップに応じてご紹介していこう。

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Step1: 居住空間である「インナーテント」を建てる

「まずは設営したい場所にテントを広げましょう。ロゴのある側がフロントです」。

設営場所は、フリーサイトなどで選べる環境であれば、木の下などの日陰を選びたい。水はけもいいし、直射日光から身を守ることもできる。

ただし、一本だけポツンと立っいるような木は、落雷のリスクに備えて避けておこう。

この日は強風だったため、本来なら“仕上げ”であるはずのペグ打ちを先に行うようだ。といっても、しっかりと根深く打ち込むのではなく、簡易的にとどめる。

「風の強い日は、設営中にテントが飛ばされてしまう可能性もある。四隅に軽くペグを打ち、テントを地面に“仮止め”します」。

続いて、テントの「スリーブ」と呼ばれる穴にポールを通す。2本のポールをクロスするように入れる場合が多いが、テントのタイプによっては本数も変わる。

「ポールは基本的に折り畳み式ですが、全て伸ばすとかなり長く、気をつけないと周囲の参加者のサイトにぶつかってしまう。伸ばしてから差し込むのではなく、差し込みながら伸ばしましょう」。

四隅のポールの片側の先端に、テントの角についている「エンドピン」を差し込む。

ポールを押し込んでいくだけで、テントがムクムクと立ち上がってきた。長かったポールが湾曲し、室内の空間を作り出す仕組み。

「ポイントは、ポールを押し込むときに、テントのコーナーにあるループを足でおさえることと、スリーブの入り口を持ってあげること。すると生地がバタつかないので、スムーズに立ち上がります」。

テントについているフックを全てポールに引っ掛け、しっかりと固定。これでインナーテントの設営は完了だ。

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Step2:「フライシート」をかぶせる

続いては、フライシートを被せる作業。ここで、前室の空間をつくるための「フロントポール」が登場。

フロントポールを伸ばし、インナーテント正面のコーナーから20cmくらい奥にあるエンドピンに差し込む。さらに、インナーテント正面の両端にあるフックを、ポールに引っ掛けて固定する。

そして、「せーの」という掛け声とともに、フライシートをガバッと被せる。

「ポイントは風向きに逆らうこと。フライシートの端を持ち、風下から風上に向かって一気にかけていくと、ふわっと被せることができます」。

フライシートの四隅にあるフックを、インナーテントについている「Dリング」へと結合。最後に、フライシートの内側についている「面ファスナーテープ」をポールに巻きつけて固定しよう。

 

Step3: ペグを打ち込み、テントを地面に固定する

仮止めしていたペグをしっかりと打ち込んだら、完成! 美しいドーム型の家に惚れ惚れする。

 

それにしても、親子の連携は巧みだった。時に相談し合い、時にどちらともなく「せーの」とタイミングを合わせる。隆司さんはもとより、結菜ちゃんのテキパキとした手際にも舌を巻いた。

「いつも娘と一緒にテントを設営してますからね。親だからといって、僕ひとりで“建ててあげる”ことはない。子供ってね、大人の想像よりずっとデキるんですよ。ぐんぐん技術を覚えていく。テントの設営は、子供の成長を感じられるキャンプの楽しさの一部なんです」。

難しそうなイメージだったが、順を追って教えてもらうと構造は至ってシンプル。どうやらテントの設営に、物怖じする必要はないようだ。やがて“阿吽の呼吸”を身につける頃には、子供の成長した姿に目を細めていることだろう。

 

【取材協力】
コールマン ジャパン
www.coleman.co.jp/

佐藤宇紘=取材・文
澤田聖司=撮影

# O父CHANS# キャンプ# テント# 設営
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