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2018.06.08

かぞく

「お小遣い」いくら渡す?お隣さんが“その金額”にした理由を調査!

「隣のオッサンは青いか?」を最初から読む

「お父さん、お小遣いちょうだい」――。愛する我が子にねだられて、ついつい財布の紐が緩くなるが、幼いうちからあげるのも教育上良くない気がする……。はたして妥当な金額とは? なぜその金額にしているのか? 迷えるオトーチャン心の指標を探すべく、気になる“子供のお小遣い事情”を調査した。

子供のお小遣い、年齢別の平均額は?


子供のお小遣い、年齢別の平均額は?

まずは気になる1ヵ月のお小遣いの金額について、子供がいる20〜40代の既婚男女109人に尋ねてみると以下のような結果となった。(協力:アイリサーチ)

■子供のお小遣い、月々の平均額は?


・0〜5歳 40.8円(回答者数49人)
・6〜9歳 240円(同25人)
・10〜12歳 2000円(同15人)
・13〜15歳 1666円(同6人)
・16~18歳 3333円(同3人)
・19歳以上 2909円(同11人)

子供の年代によって母数が少ないが、10歳未満は0円に近く、小学校高学年から中学校までは1000〜2000円程度。高校生以上は3000円〜、という結果であることがわかる。ただし、年代に問わず、「0円」と回答した人も多かったことから、家庭によってかなり差があるようだ。

お小遣いをあげ始めるのは「お金の価値がわかってから」


家庭の事情次第……と言ってしまえばそれまでだが、気になるのは、なぜその金額にしているのか? という理由。これ! というものがあれば、それに倣って方針も決めやすい。そこで、子供の年齢別に、“お小遣いの金額を決めた理由”についても教えてもらった。

お小遣いをあげ始めるのは「お金の価値がわかってから」

「0〜5歳」「6〜9歳」の子供がいる父親のほとんどが、1ヵ月あたりのお小遣いが“0円”と回答。その理由について聞いてみると、

「お金の価値がわからないうちは必要ない」(34歳)。
「まだあげるほどの年齢ではない。必要なときにだけ渡している」(39歳)。
「まだお金を自分ひとりで管理できないから」(38歳)。

など、お小遣い制度を始めるのは“お金の価値”がわかってから、と考える人が多いようだ。

「6〜9歳」の子供がいる43歳男性は、「小学生になったので、自由に使えるお金を渡そうと家族会議で決めました」と、小学校入学と同時にお小遣いを渡し始めた世帯といい、金額は“100円”。少額から始めることで、まずは「お金の管理を学んでほしい」という親心が垣間見える。

10〜12歳は「お金を貯める・使うことを学べる金額」を


10〜12歳は「お金を貯める・使うことを学べる金額」を

子供が「10〜12歳」になるとお小遣いをあげる父親が増え、その幅は「500〜2000円」。

「多すぎず少なすぎずお菓子などを買え、貯めればゲームなども買えるから」(34歳、毎月1000円)。
「子供なので使いすぎないように、でも少なくすぎるのも良くないので」(36歳、毎月2000円)。

といった意見が目立つ。小学校高学年になると、おやつや漫画雑誌、ゲームなど、ほしいものは増えてくるもの。“多すぎず、少なすぎず”というお小遣いを渡すことで、限られた金額の中で「どれを買うか」という判断力が養われそうだ。

お小遣い制度、いつまで続ける?


お小遣い制度、いつまで続ける?

16歳、高校生以上になると毎月「1万円」ずつ与えるという世帯も少なくないようだ。お小遣いとしては少し多すぎる気もするが、

「間食代とか交通費」(49歳、子供の年齢は16〜18歳と19歳以上)。
「飲食費」(45歳、子供の年齢は16〜18歳)。

として渡す父親が多いよう。高校生になると友人と外食したり、電車に乗って予備校や塾に通ったりする子供も少なくない。お小遣いの額は、子供の行動範囲や交友関係の広がりと比例しているのかもしれない。

一方で、19歳以上になると「大学生でアルバイトをしているから」(48歳)と、お小遣いを“0円”とする人も珍しくない。「部活をしていて忙しく、アルバイトをほぼできておらず、学校生活や化粧品などの必要経費を計算して」、19歳以上の子供に1万2000円を渡しているという父親もなかにはいるが、自分で稼げる年齢になったときが、お小遣い制度の“終わりどき”といえそうだ。

あげるタイミングやルールはさまざま


なお、月々決まった額をお小遣いとして渡すのではなく、

「必要の都度に渡しているので、決まった金額はない」(48歳、子供の年齢は16〜18歳と19歳以上)。
「お手伝いの頻度によって、増額か減額」(46歳、子供の年齢は13〜15歳と16〜18歳)。

など、遊びに行くときや何か必要なものを買う場合にお金を渡したり、お手伝いの対価としてお小遣いを与えたりするという意見もあった。

各家庭によってかなり異なる子供のお小遣い事情。いつから、いくらあげるか悩んだら、こういった隣のオッサンの意見を参考にしつつ、子供と直接話し合ってみるのもアリかもしれない。きっと、親子でお金について考えるいい機会になるだろう。

文=フジアマネ



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