OCEANS

SHARE

2021.10.03

BMWが創った侘び寂び「X7」。次なるラグジュアリーは“情緒を満たす”こと

ラグジュアリーな車というと従来は、ギラっとした車体で、たっぷたぷの本革シートに木目パネル、みたいなテイストをイメージするかもしれない。
しかしBMW ジャパンが発表した最高峰のラグジュアリーカーは少し違った。
BMW X7西陣エディション
BMW X7西陣エディション。ベースは3Lディーゼルターボとマイルドハイブリッドシステムを組み合わせた「BMW X7 xDrive40dピュアエクセレンス」。ビッグサイズながら軽快な走りと、常に綺麗な舗装路を走っているかのようなウルトラスムーズな乗り心地が味わえる。
BMWがフィーチャーしたのは「西陣織」。
そう聞けば、ギラっとどころか絢爛豪華な予感すらするが、9月に発表されたBMW ジャパンの「日本の名匠プロジェクト」第3弾、「BMW X7西陣エディション」は左にあらず。
そう、実際に見ると味わい深い芸術品のようなのだ。写真では文様を見せるためにあえてクリアに表現されているが、実際は光や影の作られ方でなんとも言えない荘厳な表情に変わる。
そこには豊臣秀吉の金の茶室のような艶やかさはなく、どちらかといえば秀吉に処分された利休の侘び寂の世界観。
300年以上続く西陣の「引箔」が施されたインテリアトリム。手掛けたのは京都・西陣の楽芸工房。
車と他業種のコラボレーションはこれまでもいくつかあったが、車にファッションブランドが意匠を施す程度ではなく、お互いが技を競う“作品”のよう。台数もわずか3台の限定販売となる。


2/2

次の記事を読み込んでいます。