乗りたかったのは、キブンが乗るクルマ Vol.251
2021.06.22
CAR

屋根が開くコンパクトカーで夏を楽しめ! ヨーロッパ産の3台に見る理想のカーライフ

コンパクトカーは、日常の最小限の用途を満たすだけの車か? 否!

自転車でビーチに通うローカルや、バックパックひとつのキャンパーみたいに、肩肘張らずにレジャーを楽しむなら、コンパクトカーは最高の相棒と言える。さらにそれがオープンカーなら、“遊びの達人”の貫禄すら滲み出るはずだ!

■フィアット 500C

幌の色は、アイボリーかレッドが選べる。こちらは2019年に欧州で発売された特別仕様車。

そういえば、映画『グラン・ブルー』でエンゾ(ジャン・レノ)は屋根の開くボロボロの旧型500で海まで走ってたっけ。

あんな風にキビキビと小気味よく海へと走るなら、やっぱり500(チンクエチェント)。しかも屋根の開く500Cがいい。

キャンバストップの屋根は少し開ける、半分開ける、リアガラスも含めて全部後ろに畳む、という3段階。スイッチを押して青空を屋根にすれば、元気のいいエンジン音が聞こえてくる。

しかも1.2Lターボのほうじゃなく、バイクなみの2気筒0.9Lターボなら、乾いた軽快なエンジン音が夏を感じさせてくれる。

トランスミッションはギアチェンジの度に一呼吸ある2ペダルMTだけど、慣れればMT車のように自ら操る楽しさも。

7インチのタッチパネルモニターはスマホの地図アプリをナビとして活用できる。

エンゾのように大きな体といっぱいの荷物を小さな車体に詰め込んで、青空と軽快なエンジンを相棒に遊びへ出かける。そんな休日、最高だろう。

しかも今の500Cなら、タッチパネルにスマホを繋いで、お気に入りの音楽も鳴らせる。もう、言うことなしだ!

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■ルノー トゥインゴ インテンスキャンバストップ

かつてフランスやイタリアから輸入されていた車にはエアコンが付いていなかった。

代わりに「暑くなったら屋根を開けて走れば?」というように、オープンカーが用意されるのがフランス車のお決まりだった。

キャンバストップは電動開閉式。

今ではかの地でもエアコンは必須となったが、それでも「屋根を開けて走ったほうが気持ちいい!」ことを知っているからだろう、屋根開きコンパクトカーを日本でも提案している。

ルノートゥインゴもそんな一台。屋根の大半をスイッチひとつで開閉できる、インテンスキャンバストップ仕様が用意されている。

0.9Lターボという小さなエンジンをリアに積み、後輪を駆動させるRR(リアエンジン・リアドライブ)はポルシェ911とコイツくらい。加速もスムーズで、最小回転半径は軽自動車より小さい4.3mだから細い路地もスイスイ。

前席シートヒーターやサブウーファーを装備。こちらもスマホのアプリをタッチスクリーンに表示できる。

小さい車でもシートに贅沢をするルノーゆえ、座り心地も最高。ちなみに、トランクの床下にエンジンがあるので、ここにシャワータンクを載せておくと少し温かいシャワーになる。ちょっとした豆知識でした。

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■フォルクスワーゲン T-Roc

昨年7月に日本へやってきたコンパクトSUVのT-Roc。クーペのようにテールゲートが前傾したスタイリッシュなフォルムも確かに魅力的なのだが、実は本国では(日本未導入)屋根の開くカブリオレモデルも用意されているのだ。

ソフトトップは30km/h以内なら走行中でも9秒で開閉できる。

2016年にレンジローバーイヴォークにコンバーチブルモデルが用意されたときは「SUVなのにコンバーチブル!」と話題を呼んだが、同車は2019年のフルモデルチェンジの際に姿を消してしまった。

もうSUVのオープンカーなんて、レアなモデルは出ないのかなと思っていたところに、このT-Rocのカブリオレが登場したというわけだ。

エンジンは1Lターボと1.5Lターボがあり、標準仕様は6速MT!? こりゃ操る楽しさまであるじゃん……と今から海沿いの国道を走る妄想が止まらない。

カーナビやサブウーファー付きBeatsサウンドシステムが用意されている。

もちろん運転支援システムが標準装備されるから、海や山で疲れても帰りは楽勝。屋根を開けてボードを載せて、シフトノブを操りながら海辺を走れば……。こういう最高にチルなドライブをさせてくれるSUV、日本にも導入願います!

 

籠島康弘=文

# オープンカー# コンパクトカー# フィアット# フォルクスワーゲン# ルノー
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