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2021.03.21

だからマツダが好き! あえて“EVらしくなく”作った初の電気自動車「MX-30 EV」

一流の調教師にかかれば、どんな馬でも気持ちよく走れるようになるらしい。
すべての車に「人馬一体」を掲げるマツダ。初めて手掛けた電気自動車「MX-30 EV」もまた、人馬一体の心地よい走りを、独自のアプローチで追い求めていた。
2020年10月に登場したマイルドハイブリッドモデルに続き、2021年1月に追加されたMX-30 EV。
乗ればすぐに、ほかの電気自動車との違いがわかる。
電気自動車=力強い加速、が良い意味で裏切られる。いや、確かに加速は鋭い。このボディサイズの車から想像する加速のMAXレベルだ。
だが、ほかの電気自動車を知る者からすれば、少し拍子抜けする。電気自動車ならもっと驚くような加速をするはずじゃないのか?
マイルドハイブリッドモデル同様、左右のドアは観音開き。最高出力145ps/最大トルク270.9N・mのモーターで前輪を駆動させる。
もちろん、マツダはこれを敢えてやっている。
ディーラー周辺をちょっと走る程度の試乗なら、本来もっと加速を力強くしたほうが「新しい乗りもの感」が分かりやすいから、販売する側としても「電気自動車、ありですよね!」と謳いやすいはずなのに。
理由を知れば、その商売っ気のなさに、こっちが心配になるほどだ。


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