2021.03.19
CAR

人気SUV「ヴェゼル」が劇的変化! 外見だけでなく中身も“別人”に

売れている車のフルモデルチェンジとなると、旧型の面影を残すのが定石だ。

しかし、4月から販売が開始される予定のホンダの新型ヴェゼルは、ガラッと雰囲気を変えてきた。

さながらボリューミーなハイテク系スニーカーが、プレーンなローテク系の見た目に激変したぐらいの衝撃。しかしこのデザインが、めちゃくちゃカッコいいのだ。

4月から発売予定の新型ヴェゼル。ボディサイズの詳細は公表されていないが、旧型とほぼ同等という。

2013年に登場した現行型ヴェゼルは、これまでに暦年(1月〜12月)販売台数でSUVナンバーワンをこれまでに4度も獲得。今や世界約120の国と地域で販売され、累計販売台数が300万台以上を記録している大人気モデルだ。

にも関わらず、SUVの力強さを表すような抑揚の強い現行型のフォルムから一転、新型はフラットでシンプルなデザインに仕上げられた。

ルーバーがボディと一体化されることでフロントグリル自体の主張は抑えられ、その分切れ長の目(ライト)の存在感がグッと高まることで、静けさの中に力強さを秘めたような非常にクールな印象。

水平基調なボディラインだが、ルーフは後方でググッと大きく傾き、クーペのようなラインを描いているのも全体のシャープさを増している要因だ。

サイドから見ても抑揚を抑えられたスッキリとしたボディ。室内空間も詳細な数字は公表されていないが、クラスの平均を超える広さだとしている。
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走りも機能もガラッと進化

パワートレインは、現行型フィットと共有すると思われるから、1.5Lエンジンに2モーターを組みあわせた「e:HEV」が新たにメインとなるだろう。

モーターのみの走行では電気自動車のような力強い発進や加速感が味わえるほか、より力強く走りたいときはエンジンも加勢してくれ、高速道路をクルーズするときは、燃費を抑えながらエンジンが稼働する、というハイブリッドシステム。

またエンジンを発電機としても利用し、アクセルオフの際の減速感を4段階から任意に選べる。

インパネも水平基調のサッパリとしたデザイン。左右に備わるエアコンの吹き出し口は「そよ風」モードもあるという。

衝突被害軽減ブレーキはもちろん、渋滞時も含めて先行車に合わせて加減速や停止してくれたり、車線中央を走るためのステアリング操作の補助、先行車や対向車に応じてハイ/ロービームを切り替える、といった最新版「ホンダセンシング」も用意されている。

さらに今どきのハイテク感もたっぷり満載しており、スマートフォンが車のキー代わりになったり、離れていてもスマートフォンからエアコンやドアロックを操作できたり、車内モニターに好みの専用アプリをダウンロードできたりする。

さらに車内をWi-Fiスポットにしたり、カーナビの地図も自動更新することが可能だ。

大型ガラスサンルーフは開放感◎。
10個のスピーカーによる音響システムも用意されている。

デビュー時こそ、全長4.3m前後のコンパクトSUVがほとんどなかったが、ヴェゼルが売れるがゆえにライバルが次々と現れ、今やSUVで最も激戦な分野になっている。

こうした環境の変化の中で、王者の座に胡座をかかず、ガラッとデザインも中身も変えてきたヴェゼル。車を買うかどうかは実際に乗ってみてからだとして、このヴェゼルの攻めの姿勢は、間違いなく“買い”だろう。

 

籠島康弘=文

# SUV# ヴェゼル# ホンダ
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