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2020.10.21

軽自動車のノウハウを存分に! スズキだから作れる気の利いたスモールSUV

「小は大を兼ねる! スモールSUVの世界」とは……
名車「ジムニー」を擁するスズキは軽自動車のイメージが強いが、その“小さな車”を作るノウハウを活かして、たくさんの“気の利いたスモールSUV”を開発している。
 

■キング・オブ・アウトドア「ジムニーシエラ」

全長3550×全幅1645×全高1730mm。
スズキを代表するスモールSUVといえば、やはり「ジムニーシエラ」だろう。
1970年に初代「ジムニー」がデビューすると、コンパクトなのに本格的な悪路走破性を備えていることで大ヒット。これをベースに開発されたのが「ジムニーシエラ」の祖といわれる「ジムニー8」だ。
つまり“このサイズでいいから、もっとパワーのあるヤツが欲しい”というニーズに応えるために登場したのが「ジムニーシエラ」というわけだ。
2代目「ジムニー」の時代となった1993年に、オーストラリア向け仕様で使われていた名を用いた「ジムニーシエラ」が日本で販売され、今に至っている。
2018年に登場した現行型は1.5Lエンジンを搭載。高速道路での走行を安定させるためトレッド(左右の車輪の距離)が広がり、それを収めるオーバーフェンダーが備わった分、やや横幅があるが、全長や全高はほぼ軽自動車のジムニーと同じで、もちろん本格的な悪路走破性も変わらない。
このサイズでガンガン進める四駆は、今も昔も「ジムニー」「ジムニーシエラ」だけだろう。
 

■山から街までスマートにこなす「エスクード」

全長4175×全幅1775×全高1610mm。
初代「エスクード」の登場は1988年。上の「ジムニーシエラ」よりも早く登場したスズキのスモールSUVだ。
当時はトヨタ「ランドクルーザー」や三菱「パジェロ」といった大型SUVが人気を集めていた時代。
そこに1.6Lエンジンという小排気量を2ドアボディに載せ、“4WD車は悪路だけじゃなく、街乗りだって重要なはず!”という先見の明を持っていたモデルで、当時はシティ派4WDとか都会派4WDと呼ばれた。その後4ドアモデルが追加され、現行型から5ドアのみとなった。
初代から続く“街乗りから悪路まで”という思想は現行型でも健在で、4WDは走行状況に応じて駆動配分などを制御するオールグリップによって、泥濘地などの悪路から高速カーブまでと、幅広いシーンで車両を安定させてくれる。


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