乗りたかったのは、キブンが乗るクルマ Vol.115
2020.07.02
CAR

大きいけれど“大味”じゃない! 繊細なこだわりが詰まった国産ビッグサイズSUV

「SUV大国ニッポン」とは……

道路や駐車場事情から、日本ではコンパクト〜ミドルサイズのSUVが主流だ。

しかし、大柄なサイズがもたらす圧倒的な迫力や、大人3人が並んで座っても窮屈に感じない車内の広さは、全長が5mに迫るビッグサイズのSUVじゃなければ味わえない。

ビッグサイズSUVといえばドイツのプレミアムブランドやアメ車の独壇場のように感じるが、実は日本車でも魅力的なものは存在する。

検討のラインナップにぜひ加えてみてほしい、日本生まれの大型SUV3台を紹介しよう。

 

■レクサス「LX」
レクサスの中でも圧倒的なその迫力

本体車両価格は1135万6481円〜。

レクサスブランドの日本展開がスタートしたのは2005年だが、海外ではそれ以前からトヨタのプレミアムブランドとしての地位を確立していた。

「LX」は「ランドクルーザー」のレクサス版として、ランクル80の時代から海外では販売されていた。ランクル100時代の「LX」は、「ランドクルーザーシグナス」として日本でも販売されている。

北米、中近東、ロシアなどでは現行型ランクル200へのモデルチェンジに合わせて2007年から販売がスタート。そして日本のレクサスブランドのフラッグシップSUVとして、2015年9月から日本での展開がスタートしたのだ。

目を引くのは厚みのあるフロントマスクに配置された巨大なスピンドルグリル。ビッグサイズならではの迫力を海外のプレミアムモデルに負けないレベルまで引き上げている。足元は20インチアルミホイールで力強さを演出。オプションで21インチを選ぶことも可能だ。

インテリアは上質な本革、金属、本木目を組み合わせてモダンな雰囲気に。シートカラーは5種類からチョイスすることができる。

搭載エンジンは最高出力277kW (377ps)、最大トルク534N•m を発生する5.7L V8ガソリン。このエンジンはわずか2000rpmで最大トルクの90%を発生。トランスミッションは8ATになる。だからアクセルを大きく踏み込む場面がとても少ない。

日本デビュー時は3列シート搭載の8人乗りのみの展開だったが、2017年8月から2列シートの5人乗りもラインナップ。

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■トヨタ「ランドクルーザー200」
世界のどこからでも搭乗者を連れ帰るキング・オブ・SUV

本体車両価格は482万6800円〜。

灼熱の砂漠地帯から極寒の氷雪地帯まで、どんな場所でも走り抜け、無事に戻ってくる。「ランドクルーザー」は“地球上で最後に残る車”として、絶大な悪路走破性能が与えられている。

4950×1980×1870mmというサイズも、僻地まで人やものを安全に運ぶという機能に必要なものだと言えるだろう。

乗車人数は3列8人乗りと2列5人乗りの2種類があり、パワートレインは最高出力534kW (54.5ps)、最大トルク534 N•mを発生する 4.6L V8エンジンに6速ATが組み合わされる。4WDはモードセレクタースイッチで、ロック、ロック&ダート、モーグル、ルーズロック、マッド&サンドから制御を選べるマルチテレインセレクトを搭載する。

そして悪路走行中は前後左右につく4つのカメラがとらえる映像でドライバーの死角になりやすい車両周辺の路面状況を確認できるマルチテレインモニターも備わっている。

シートは2列目にスライド機構やチップアップ機構を設け、3列目までゆったり座ったりたくさんの荷物を運べるよう豊富なシートアレンジを実現。フロントシートにはシートヒーター+シートベンチレーション、2列目シート左右にはシートヒーターを搭載した。

2015年8月のマイナーチェンジでは、歩行者検知機能付きプリクラッシュセーフティやレーダークルーズコントロールなどの先進安全装備が備わった。

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■マツダ「CX-8」
日本の道を熟知したマツダのフラッグシップ

本体車両価格は294万8000円〜。

「LX」と「ランドクルーザー」が強靭なラダーフレーム構造でオフロードでもタフに走れるのに対し、「CX-8」はオンロード性能を重視したモノコック構造のクロスオーバーモデルになる。

販売ラインナップからミニバンをなくしたマツダは、北米で販売する全長5m超えのビッグサイズSUV「CX-9」をベースに全長を4900mmに短縮。そこに3列シートを設置した、日本でのフラッグシップモデルになる。

全幅は1840mmに抑えられているので、日本の狭い道でも走りやすいのが特徴だ。

室内スペースは、3列目まで大人がゆとりを持って座れるのが特徴で、後部ドアの開く角度を広くすることで3列目への乗り込みをしやすくするとともに、上級グレードのエクスクルーシブモードにはスイッチを押すと背もたれが自動で倒れるパワーウォークイン機能を設定。

Lパッケージの7人乗りには一度のレバー操作で簡単に乗り降りできるワンタッチウォークイン機能を搭載した。もちろん内外装ともにマツダらしいデザインが与えられているため、所有したときの満足度は高い。

搭載エンジンはガソリンのNAとターボ、2.2Lディーゼルターボを用意。各グレードともFFと4WDが用意されている。

「SUV大国ニッポン」とは……
武骨で大型。輸入車のイメージが先行することも多いSUVだが、実は日本はSUV大国と言っても過言ではないほど、国産メーカーのSUVが充実している。日本の日本による、日本のためのSUV。集まれ!上に戻る

高橋 満=文

# SUV# ビッグサイズ# 国産
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