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2017.03.20

今こそ買うべき5台! モデルチェンジ前の“熟成クルマ”

意外と知られていない、ちょっと賢いクルマの買い方。それは、進化した「最終モデル」を買うこと。クルマは新型モデルの発売後に何度も改良され、だんだんと熟成していく。デザインや機能がアップデートされたり、発売当初は有料だったオプションが標準装備になったりしながら、完成度を上げていく。
そして次の新型モデルが出る直前の、いわゆる「最終モデル」は、完成度の高い“おいしい”仕様になっているのだ。そこで、モデルチェンジ前の“今が買いどき”なクルマたちを厳選してピックアップ。
 

アウディ A3スポーツバック
2013年発売/熟成期間4年


アウディの主力モデルである5ドアハッチバックのA3スポーツバック。3世代目となる現行モデルは国内で初のWi-Fiスポットとなる「アウディコネクト」を採用して2013年から発売された。その後、’14年に大幅な改良を行い、さらに’17年にフルモデルチェンジを控えているなか、今年初めてのマイナーチェンジを敢行。内外装のデザイン変更、エンジンの出力アップ、衝突回避自動ブレーキを全車に用意するなど、上位モデルに迫る性能のアップと機能を装備。まさに熟成モデルらしい完成度の高い仕様となっている。293万円~
 

ジープ ラングラー
2007年発売/熟成期間10年


4ドア、5人乗りのアンリミテッドを追加し2007年に現行の6代目が登場したラングラー。エクステリアのデザインは変更せず、’11年にインテリアのデザインを一新している。エンジンは’12年にダウンサイジングし、トランスミッションを改良。課題だった燃費性能を向上させた。デザイン変更をせずに10年も熟成し続ける稀なモデルである。396万3600円~
 

フォルクスワーゲン ポロ
2009年発売/熟成期間8年


デビュー時から評価の高かったフォルクスワーゲンのポロ。その高いパッケージ性に甘んじることなく、デビュー翌年にエンジンを改良。さらに2014年にはマイナーチェンジで衝突回避ブレーキなどを追加し、パワステを改良。よりシャープな走りが堪能できるように進化した。燃費性能もデビュー時の約17㎞/ℓから現在は22.2㎞/ℓ~に。199万9000円~
 

BMW 3シリーズ ツーリング
2012年発売/熟成期間5年


BMWの主力である3シリーズに用意されたワゴンモデル。発売期間は5年だが熟成度は非常に高く、2013年に歩行者検知機能付きのドライビングアシストなどの安全機能を追加。2015年のマイナーチェンジではエンジンを改良し、サスペンションもリセッティング。快適性を維持しながらコーナリング性能を上げるなど基本設計の改良が行われた。431万円~
 

日産 GT-R
2007年発売/熟成期間10年


「誰が運転しても速くて安全」という高い目標を目指すため、1年ごとに性能を進化をさせてきたGT-R。内外装の進化、エンジンの出力向上を行いつつ、サスペンションの仕様変更はほぼ毎年行われ、その進化スピードは他に類を見ないほどだ。デビュー時に480psだったエンジン出力は最新モデルでは570psまでアップさせている。996万840円~
 

メルセデス・ベンツ Gクラス
1989年発売/熟成期間27年


1989年に2代目Gクラスとしてデビューし、27年間ほぼ同じカタチのまま発売され続けている超人気モデル。もちろん、その長い期間でさまざまな部分がアップデートされ、大きなマイナーチェンジは2001年と’12年に行われた。また時代に対応すべく内装は豪華に、エンジンは燃費性能を高め、サスペンションの改良を繰り返し、乗り心地は柔らかく快適になっている。1080万円~
 
もちろん新型車も魅力的ではある。しかしクルマもPCやスマホと同じで、発売直後のOSに入れ替えたら「前のモデルのほうが安定していて良かった…」なんて思う場合もけっこうある。完成度を高め、熟成されて“うまみ”が増したモデルを気持ちよく乗りこなす、それはとてもクレバーな選択なのだ。


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