
この時季にいっそうの活躍を見せるユーティリティアイテム、スウェットシャツ。なかでも、グレースウェットの働きぶりは異常だ。黒にも白にも寄り添う“中間管理色”的立ち位置で、装いの核を担ってくれる。ってことで、上手な取り入れ方をピックアップ!
【写真7点】「 グレースウェットの活用術」の詳細を写真でチェック① シルエットと柄は個性的、でも汎用性バッチリ

コート=ワコマリア スウェット、 Tシャツ、パンツ=すべてクーティープロダクションズ シューズ=ナイキ 眼鏡=レイバン
▶︎金田さんのスナップをすべて見る金田浩明さん(36歳)着丈は短め、身幅はワイド、さらにドロップショルダー。シルエットで遊ぶグレースウェットは、プリントだって個性的。胸のロゴに加え、バックにはキリストのモチーフが鎮座する。
それでも、グレーならではの汎用性がトゥーマッチな見え方を防止。黒のパンツ、チラ見せした白Tとのカラーバランスに優れ、ワコマリアの派手柄アウターとも相性良し。
② ラク&ラフな合わせを、グレーのトーン差で洒落る

スウェット=エーランド Tシャツ、パンツ=ともにユニクロ シューズ=ナイキ
▶︎柿崎さんのスナップをすべて見る柿崎 郡さん(29歳)上下グレー、上下スウェット。超ミニマルなリラックス系コーディネイトにおいて、トーンの繊細な差異がまずは重大なキモに。立体感と洒落感をさりげなく表現できるからだ。
で、韓国ブランドの大胆なロゴでアクセントを注入。さらに、足元に明るい色味の“マックス95”を抜擢して軽やかにフィニッシュ。過不足なくこなれてる!
③ スウェット&ジャージーをとことん個性的に

ベスト 、帽子=ともにセットイン スウェット=ロサンゼルスアパレル パンツ=ニードルズ×ユニオン スニーカー=オン
▶︎田中さんのスナップをすべて見る田中利栄さん(47歳)ベーシックな“ロスアパ”のスウェットシャツを、サイズアップしてゆるっと着用。同じくスポーティな黒ベストとレイヤードすることで、軽快かつ凛々しい上半身に仕上げた。
一方、パンツはハズしの意識強めで。ご存知ニードルズが手掛けたビビッドカラーのトラックパンツを選び、モノトーンを鮮やかに裏切る。このバランス、絶妙なり。
④ スウェットの優しい表情が、ナチュラルかつキレイに寄り添う

スウェット=エブリワン パンツ=コモリ スニーカー=アディダスオリジナルス 帽子=エンノイ 眼鏡=古着 腕時計=カシオ バッグ=クリーク
▶︎後藤さんのスナップをすべて見る後藤寛敬さん(34歳)シルエットはワイドながら、落ち着いた印象のブラックデニム。そこにシャツではなくスウェットを合わせることで、絶妙に力の抜けたモダンスタイルになる。
そのナチュラルな魅力は、パンツのラフな溜まり具合からも感じ取れるはず。折り返したタンが個性的なシューズ、ダブルブリッジのアイウェアなど、脇役のチョイスも上手い。
⑤ 色彩の異なる3つのグレーを巧みにブレンド!

ジャケット=パタゴニア スウェット=古着 バッグ=ギャップ
▶︎高松さんのスナップをすべて見る高松 直さん(44歳)ラストは、濃度の異なるグレーの三重奏。チャコールグレーのアウトドアジャケットと白いモノが混じり始めた黒デニムを、古着のスウェットで巧みに繋いでみせた。
アジのあるプリントがアウターの隙間から主張し、スウェットの内側からはサーマルがさりげなく顔を覗かせる。そう、インナーの白を含めて、モノトーンのカルテットなのである。

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どう着るか、どう選ぶか。そこに個性が現れることに疑いの余地はないが、逆に言えばどうとでもこなせるのがグレースウェットのありがたみ。要は、自分が好きなものを好きなように纏えばいいのだ。身も蓋もないけど、それこそが真実。さあ、自由に楽しもう!