
N.ハリウッドのデザイナーであり、ヴィンテージに造詣の深い尾花大輔さんによる展覧会「THE [DINNER] JEANS CLASSICS」。東京・ミスター ハリウッドでの展示は大盛況のうちに幕を閉じ、現在は大阪へと舞台を移して10月12日(日)から開催予定だ。
本展で展示されるのは、尾花氏が長年にわたり蒐集してきた“ディナージーンズ”と呼ばれるシロモノである。’90年代後半、尾花さんが古着バイヤーとしてロサンゼルスを訪れた際に出合い、買い付けを重ねてきたという。
【写真11点】「N.ハリウッド・尾花大輔さんが蒐集した“ディナージーンズ”」の詳細を写真でチェック“Art of Fashion”を体現する、ジーンズというアートピース

東京会場での様子。
“ディナージーンズ”とは、もともとは作業着であったジーンズを、刺繍やクリースラインを加えてドレスウェアへと昇華したもの。現物を見れば、“ファッションとしてのジーンズ”に宿る、創造性やクラフツマンシップが感じ取れるはずだ。
特徴的なA字の立体ラックは、尾花さんがリサーチでフィンランドで立ち寄った、スケートショップの什器が元となっている。「それはもっと雑だったんですけどね(笑)。この展示のために、精巧に作りました」(尾花さん)

東京会場では連日多くのファッション関係者やファンが来場。展示の熱気を感じられた。
ちなみに、同展は現在、ミスター ハリウッド大阪と、世界初のオンラインミュージアム「LA MUSEUM(ラ・ミュージアム)」でも同時開催中。世界中の人々が尾花さんの視点を通じてジーンズの歴史と美学を体験できる。
「“ジーンズの歴史があってこそ、今の多様なスタイルがある。” その背景を次の世代へしっかり伝えたいと思いました。 オンラインで広く発信しつつ、実際に手に取って感じてもらうことで、 それぞれ違った角度から“ジーンズの奥深さ”を体感してほしい」。と、尾花さんは展示について語ってくれた。


「LA MUSEUM」ではミスター ハリウッド東京の展示会場が再現され、デニムの細部にいたるまで確認できる。オンラインだと侮るべからず、一見の価値ありだ。
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