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2025.10.08

ファッション

「日本が世界に誇る“デニム文化”を紡ぎたい」大貫達正さんが語るデニム作りの本質

「コールマイン ギャランティード」

「コールマイン ギャランティード」大貫達正さん


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父の影響でファッションが好きになり、幼い頃から街のブティックに連れて行ってもらいました。いつも自分で服を選ばせてくれたのですが、そこで3〜4歳のときに出会ったのがジーンズです。
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「ジーンズ」という言葉の響きも好きで、保育園に入ると「ジーンズって知ってる?」と友達に自慢していましたね。小学5年生の頃、古着屋さんでヴィンテージジーンズをお年玉の5万円で買い、親に怒られたこともありました。

「ジーンズが5万円もするわけないだろう」って。服の魅力は父から教わったんですけどね(笑)。


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やがて大人になり、ファッションの世界に入ったのですが、トレンドという大きな流れに不自由さを感じるようになりました。デザイナーとして次々に新しいものを作り続けることに、疑問を持つようになったんです。

そこで自分は何が作りたいのかを内省し、突き詰めて唯一残ったのが、子供の頃から親しんできたジーンズ、つまりデニムでした。

ブランドをスタートさせる前も必ずデニムを作っていましたが、僕が本気で作ると価格が高額になってしまい、2万円で売りたい会社のためには妥協するしかない。それは仕方ないですが、妥協も5割を超えると良いと思えるもの作りができなくなってしまう。

そこで約10年前に“最高の妥協点”を心掛け、立ち上げたのがウエストオーバーオールズだったんです。
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