
我々にとっての永遠の大好物、デニム。バリエーションの増加も著しい界隈において、濃紺インディゴの1本はやはり格別の存在感を維持。言うなれば、デニムの中のデニムである。今回はそんな大定番を使った、三者三様の着こなしに注目。デニムの形別で見ていこう。
【写真10点】「三者三様のインディゴデニム」の詳細を写真でチェック① シンプルにまとめて、品良く遊ぶ

Tシャツ=古着 デニム=ドリス ヴァン ノッテン シューズ=メゾン マルジェラ 眼鏡=ジュリアスタートオプティカル 腕時計=ロンジン ネックレス=ノーブランド リング=ティファニー
▶︎宮崎さんのスナップをすべて見る宮崎涼司さん(28歳)腰元から裾まで、ストンと落ちたワイドストレート。しっかり太いのに不思議とスッキリ見える絶妙バランスに、ドリス・ヴァン・ノッテンのグッドセンスを感じる。
ひと癖あるミニマル。その繊細なデニムのイメージを活かすべく、同トーンのTシャツと品のいいスエードブーツとともにシンプルに総括。グラフィックと足元、そして時計のダイヤルの色合わせが、必要十分の遊びとなる。


② 黒で引き締めた、軽やかなルーズスタイル

Tシャツ=カウラム デニム=不明 シューズ=ムーンスター 眼鏡=エーディーエスアール バッグ=ディーオーディー リング=古着
▶︎原さんのスナップをすべて見る原 響さん(31歳)お次はかなり大胆なルーズテーパード。横から見た写真だと少々分かりにくいが、股下が深めに設計されたサルエル風シルエットのインディゴデニムだ。
となれば、トップスも適度にゆるめのチョイスが吉。ドロップショルダーのロンTをさらっと羽織って、足元とバッグの黒で印象を引き締める。うん、いい感じ。


③ 武骨なセルビッジデニムを綺麗にこなす

シャツ、デニム=ともにアトリエフロート シューズ=バーウィック 眼鏡=ヴィンテージ ブレスレット=コーナーズ
▶︎渋谷さんのスナップをすべて見る渋谷太郎さん(43歳)ラストは、リジッド寄りの色味とジャスト寄りのシルエットを持つ日本生まれの本格派。武骨にも装えるセルビッジデニムを、シャツで綺麗にこなした。
左腕のネイティブ系アクセサリー、ヴィンテージのサングラスや風格あるタッセルローファーなど、開放感と緊張感を両立する小物セレクトもお見事。文句なく大人っぽい。


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アイテムとしては超ベーシックながら、微妙なシルエットの違いでかなり印象が変わる。ゆえに、着こなしの前提も変わる。ただし、気分で装えるのもデニムの面白さ。正解は当然ひとつじゃないし、そもそも決まりきったルールなんてない。自由に楽しもう!