
季節を跨いで、相も変わらず。黒、白、ネイビーなどのワントーンコーディネイトの隆盛に、翳りは微塵も見当たらない。ただし、引き続き注意したい点もいくつか。シンプルでも単調に見せないためのコツを、洒落た3人のスタイルからおさらいしておこう。
【写真6点】「初初秋の“ワントーン”を単調に見せないテクニック」の詳細を写真でチェック① 懐の深い類似トーンに白で“ヌケ”をプラス

オーバーオール=キャプテンサンシャイン カットソー=古着 スニーカー=アディダス オリジナルス 眼鏡=オリバーピープルズ
▶︎森さんのスナップをすべて見る森 文哉さん(30歳)まずは黒とネイビーの類似トーンで作る、懐の深いコーディネイトから。ワントーンの装いはアイテムごとの絶妙な濃度差が洒落見えの基本となるが、黒&ネイビーなら自然とこなれる。
ことダークなトーンで攻める場合は、ピンポイントのホワイトで“ヌケ”を作るのも有効打に。白いインナーでもいいし、森さんのように白いスニーカーでもいいね!
② ミニマルな黒を素材の使い分けで洒落る

カットソー=ユニクロユー パンツ=ウィロウ スニーカー=ニューバランス バッグ、帽子=ともにユナイテッドアローズ
▶︎安藤さんのスナップをすべて見る安藤大輔さん(48歳)濃度の差をつけて、豊かなモノクロに。オールブラックをこなすそんな常套手段は、上下で質感を分けると簡単。コットン&ナイロンなど、基本的な素材同士の合わせでも十分だ。
ご覧のように、ミニマルなコーディネイトでこそ効果てきめん。安藤さんの場合、レザーのミニ巾着や黒&グレーのニューバランスなど“黒子”の選択にも勝因が。

③ アクセントカラーで“あえて”の違和感を注入

シャツ=イッセイミヤケ パンツ=コムデギャルソンオムプリュス シューズ=ヴァンズ 帽子=ロイフトフォイヤー バッグ=ノーブランド
▶︎渡邊さんのスナップをすべて見る渡邊 岳さん(30歳)もうひとつのメソッドが、アクセントカラーを使うこと。あえて少量の違和感を加えることで、ワントーンの狙いを明確にしつつも全体を退屈に見せない。
例えば、ウェアは黒でまとめつつビビッドカラーの小物を投入する。このように、帽子とバッグで色が違っても、それもまた個性的。ちなみに渡邊さんのスタイルにおいては、装いに立体感を生む上下のドレープも大事なポイントに。

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つまり、大きく分けてふたつ。素材感や濃度の違いに気を配ること。要所に別のカラーを用いて“ヌケ”、もしくは“アクセント”を加えること。と、もうひとつ。何よりも、脱・ブナンに挑む自身の前向きな気持ちこそが、ワントーンを単調に見せない最大のコツなのかもよ。