プレスリリースより
当記事は「Forbes JAPAN」の提供記事です。元記事はこちら。熱中症は深部体温が異常に高くなった状態だ。摂氏40度を超えるとけいれんや意識障害が現れ、非常に危険な状態となる。体の内部の温度なので、ウチワでぱたぱたやったぐらいでは下がらない。そこで今注目されているのが、保冷剤で手のひらを冷やすという、じつに簡単で効果的な方法だ。
低温物流ソリューションをグローバルに展開するアイ・ティ・イーは、特定の温度を長時間保つことができる高度な保冷剤「IceBattery」技術を有するが、それを使った一般消費者向け製品「IceBattery Fresh AVA」(アイスバッテリーフレッシュAVA)の販売を強化すると発表した。これは、手のひらサイズで、気温35度の環境下で最大3時間にわたり15度を維持できる、「AVA」の冷却を目的とした保冷剤だ。

AVA(動静脈吻合)とは、人の手のひらと足の裏などにある、毛細血管を介さず動脈と静脈が直接つながった特殊な血管のこと。深部体温が高すぎたり低すぎたりしたときに、AVA血管が広がって血流を高めることで効果的に体温調節がなされる。その深部体温の冷却効果は、氷風呂に入ったときと同等とされ、アイ・ティ・イーはこれを「体温調節の高速通路」と表現している。

暑い日は保冷剤を持ち歩いて手のひらを冷やすのが望ましいのだが、ひとつ注意点がある。それは冷やしすぎだ。保冷剤の温度が低すぎると血管が収縮して逆効果になる恐れがある。適温は10〜15度。「IceBattery Fresh AVA」は、15度をキープするように作られているのがミソだ。「IceBattery Fresh AVA」はアマゾンなどで4000円ほどで販売されている。
なにはともあれ、熱中症対策は「AVAを15度に冷やす」と覚えておこう。
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