
現代の目利きとして信頼を集める大貫達正さん。住所非公開・予約制のショップ「サンタセッセ ギャレリー(SANTASSÉ GALERIE)」ではデニムをはじめとしたヴィンテージアパレルのほかアートから工芸まで、将来に残すべき伝統を届けている。
そんなサンタセッの世界観を、日本の伝統が息づく京都・貴船神社で味わえる衣食住をテーマにした体験型イベント「 サンタセッ アット 貴船(SANTASSÉ at KIFUNE)」が開催される。
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今年で2回目となる本イベントには昨年同様、ディープかつコアなクリエイターたちが参戦する。
空間に関わる部分では、the design labo主催である建築家・プロダクトデザイナー・板坂諭や建築家・高山まさき。そして、そこで起きる事象を貴船神社フォトグラファー・若林満が記録していく。ここで撮った写真は今後、アーカイブとして時代を超えて伝える“記憶”としての役割を担っていく。

出店者もユニークだ。
日本でオールデンを展開する「ザ ラコタハウス(THE LAKOTA HOUSE)」、京都・丹後から発信する再生と継承プロジェクト「リタンゴ(RETANGO)」より、70年以上歴史を持つ老舗ラグブランド「レイ(RÈI)」など、洋の東西を問わない面々が一堂に会する。

これらのセレクトの基準を大貫達正さんに言わせれば「アートとプロダクトの間にあるモノ」。
よって、オーダー制ファッションアイテムやインテリアといった一点モノもあれば、もとはレディメイドでも時間を経て唯一無二となったヴィンテージ品までが入り混じるのである。

サンタセッのコンセプトは「トレーディングポスト(Trading Post)」。
19世紀後半、アメリカ南西部でネイティブアメリカンとヨーロッパ系移民がジュエリーやラグ、日用品などを物々交換した交易所である。
現代においてその“交易所”は価値観をシェアする場となり、その価値を未来へ残すスタート地点となる。分別のある大人であれば、見ておいて損はないだろう。
【開催概要】
日時:2025年5月30日(金)31日(土 )11:00〜18:00、6月1日(日)14:00〜17:00
会場:貴船神社 境内「龍船閣」/京都市左京区鞍馬貴船町 180番地
奥貴船 兵衛/京都市左京区鞍馬貴船町 101番地
※予約不要。雨天時、奥貴船・兵衛旅館内一室にて運営。
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問い合わせ]
サンタセッ(SANTASSÉ)santasse2020@gmail.com