連載:俺のクルマと、アイツのクルマ
男にとって車は名刺代わり。だから、いい車に乗っている人に男は憧れる。じゃあ“いい車”のいいって何だ? その実態を探るため「俺よりセンスいいよ、アイツ」という車好きを数珠つなぎに紹介してもらう企画。
【写真14点】「超アクティブなお洒落番長の愛車を拝見!」の詳細を写真でチェック■55人目■ 北島豪士さん(35歳)

1990年生まれ、東京都江戸川区出身。日本体育大学を卒業後、中学校保健体育教諭として勤務。その後に大手パーソナルジムのトレーナーや小学校教諭の経験を経て、フリーのコンディショニングティーチャーとして独立する。サーフィン、ゴルフから読書やコーヒーまで、インドアアウトドア問わず趣味多彩。
マツダ CX-8

3列シートを装備した上質な大型クロスオーバーSUVとして、2017年にデビュー。マツダが掲げた「魂動」というテーマに沿う、躍動感に満ちたエネルギッシュなデザインを特徴とする。スタイリッシュなルックスと高い車体設計を両立し、街乗りにもオフロードにも難なく対応。ファンに惜しまれながら、2023年12月をもって生産が終了した。
幼少期の体験が、愛車への想いを募らせる

ソウルレッド。マツダのアイコンカラーとしても知られる“世界一の赤”で塗装された「CX-8」との出合いは、今から7年前のこと。昼間には太陽光を美しく反射し、夜は暗闇の中で艶やかな存在感を放つ。そんな二面性に心打たれ、当時28歳の北島さんは購入を決断した。
「カラーリングだけじゃなく、シャープなデザインもすごく気に入りました。特に、フロントからサイドに流れるライトの感じがツボ。せっかくだからどこかカスタムしようかとも考えたんですが、変えたいところがひとつも見つからなくて。結局、あえて純正のまま乗っています」。

まさにひと目惚れ。ただし、この車への愛はルックスだけに起因しない。根底には、北島さんの原体験がある。
「小さい頃から、両親がよく旅行に連れて行ってくれたんです。スキーに海に、父親の運転する車で頻繁に出かけました。それがすごく楽しくて、いつか自分でも運転してみたいなとぼんやりと思うようになりましたね」。

所有欲を刺激する一方で、大切な家族との充実した時間を叶えてくれる。走る場所を選ばず、自分も同乗者も幸せにしてくれる。そんな車への憧れが、悪路をものともしない走破性を誇る7人乗り3列シートのSUVに現れている。

事実、今も変わらず家族と出かけることが多いという北島さん。変わったのは車種、そして自らがハンドルを握るようになったこと。
「青森、山形、千葉、山口など、日本中を周りましたね。最近は家族と一緒に岐阜の犬山までドライブに出かけました。車内空間がゆったりしているから、長距離の運転だってラク。走行中の揺れが少なく、両親からも居心地がいいと言ってもらえます」。

周囲の満足が、自分のココロをより豊かに気持ち良く満たしてくれるのだ。
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