Amazon.com「JAPAN STORE」
当記事は「Forbes JAPAN」の提供記事です。元記事はこちら。「JAPAN STORE」はアマゾン ジャパンと独立行政法人日本貿易振興機構(JETRO)の共同企画「JAPAN STOREプログラム」に基づいてAmazon.com、Amazon.uk内に設置されている日本製品特集ページだ。2021年にはアメリカ向け、2022年にはイギリス向けにそれぞれ開設され、現時点で1100社を超える日本企業が参加している。
アマゾン ジャパンによれば、2024年の「JAPAN STORE」での売上高は9200万ドル超で、前年比で15%超の増加という。販売個数は2024年に320万点以上と、こちらも前年比で17%増となっている。
何がそんなに売れている?
ではAmazon.com、Amazon.ukで躍進している日本製品は、具体的にどのようなものが人気なのだろうか。
売り上げランキングの上位には抹茶や旨味出だし、醤油などいかにも日本らしい、と思える製品が記載されている。他にもガンダムやサンリオなど日本発の、強いブランド力を持つキャラクターグッズも多い。
しかしその中には、一見して意外と思われる商品も複数並んでいる。
たとえばアメリカでは複数の日本ブランドの剪定ばさみが売り上げ上位にランクインしている。ある剪定ばさみには1000件以上のレビューが寄せられており、五つ星に近い評価を得ているのだ。レビューには耐久性や切れ味を賞賛するコメントが多い。
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同商品はもちろん日本でも購入することができる。しかし1カ月間の販売数を比較してみると日本では約100点、アメリカでは約800点と、8倍もの差があるようだ。
確かに専用品を必要とする規模感の園芸、造園は日本よりも海外でよく行われているイメージがある。しかしそこで選ばれている道具が母国製ではなく日本製であるというのは興味深い。
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