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2025.05.01

ライフ

「気づけばベロベロ」ラトビア人が酔いしれる日本酒の“沼”。世界的に珍しい酒の魅力



連載「日本推しラトビア人の、仰天ニッポン!」とは……

来日するたび、全国各地を巡って日本文化を堪能するラトビア人、アルトゥルさん。今回は日本酒にまつわる体験について。

ユネスコの無形文化遺産にも登録された日本の「伝統的酒造り」。知ってるようで知らない、隠された日本酒の楽しみ方を語る。
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【写真11点】「日本好きラトビア人が遭遇した日本酒の世界」を写真でチェック

案内人はこの方!
アルトゥル・ガラタ●1994年生まれ、ラトビア出身・ジョージア在住。日本推しラトビア人として、独学で日本語を勉強し、SNSを通して日本文化の魅力を日々発信。好きな食べ物はメロンパン、ラーメン、寿司。独学で日本語を学び、今では小説を読むほどに上達。

アルトゥル・ガラタ●1994年生まれ、ラトビア出身・ジョージア在住。日本推しラトビア人として、独学で日本語を勉強し、SNSを通して日本文化の魅力を日々発信。好きな食べ物はメロンパン、ラーメン、寿司。独学で日本語を学び、今では小説を読むほどに上達。

こんにちは、アルトゥルです。2024年の暮れ、世界中のお酒を飲んでいる私にとってもうれしいニュースが飛び込んできました。

私の推しの国である日本の「伝統的酒造り」がユネスコの無形文化遺産に登録されたのです! これは、日本酒が単なるお酒ではなく、日本の文化そのものであることを世界に知らしめたということ。というわけで、今回は日本酒の魅力についてお伝えしたいと思います。

 温度で花開く、日本酒の繊細な世界


日本酒は、冷やせばキリリと、温めればふわりと、温度によってまったく異なる表情を見せる、世界でも珍しいお酒です。例えば、吟醸酒を冷やすと、その華やかな香りと透明感のある味わいが際立ち、お燗にすると、米の旨味が引き立ち、芳醇な香りが広がります。

先日、宮城県気仙沼市にある老舗の酒蔵、「男山本店」を訪れ、その繊細な温度管理の秘密を垣間見ることができました。米を蒸し、麹を造り、醪(もろみ)を発酵させる。それぞれの工程で、温度は精密に管理されています。



職人たちの情熱と技術、そして自然との調和。そのようにして造られた酒は、まさに土地の宝であり文化の結晶です。一杯の酒には、その土地の風土、歴史、そして人々の想いが込められているのだと、改めて感じました。

震災の被害を乗り越え、伝統的な日本酒造りを続け、今もたくさんの人に美味しい日本酒を届けてくれて、本当にありがとうございます。


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