「イタリア人マッシのブオーノ・ニッポン！」とは……日本食……ではないかもしれないが、ジャパンメイドのサンドイッチは存在する。例えばカツサンドやたまごサンド。これが近年外国人の間でブームになりつつあるとか。
コンビニで手軽に買えたり喫茶店で食べるジャパンメイドのサンドイッチの魅力をマッシが紹介！
【写真9点】「イタリア人マッシもハマるカツサンド、たまごサンド」の詳細写真をチェック 案内人はこの方！
マッシミリアーノ・スガイ●1983年生まれ、日本食が大好きなイタリア人フードライター。 KADOKAWAよりフードエッセイ『イタリア人マッシがぶっとんだ、日本の神グルメ』を出版。日伊文化の違いの面白さ、日本食の魅力、食の美味しいアレンジなどをイタリア人の目線で発信中。
イタリアにありそうでない、日本発祥の「カツサンド」と「たまごサンド」。外国人の間では大ブームになりかけているらしい。そんな中、ファッションの街ミラノでは、日本人がカツサンド店を開店した。
もともと、パンの文化がなかった日本でカツサンドとたまごサンドが発展し、今ではジャパンメイドのグルメとして注目されている。その理由について解説しようと思う。
日本を訪れる外国人の大きな目的のひとつが、コンビニのたまごサンドとカツサンドだ。サンドイッチ自体は多くの国にもあるけど、日本のアレンジ力を活かすことで外国人にとってはまるで新発見のような味覚になり、サイズと食べやすさも日本特有の食文化として楽しめる。
多くの日本人にとっては当たり前すぎて特に感じないことが意外とある。この記事を読んだらサンドイッチを食べたくなるはず。外国人のような心で食べてみれば、言葉を失うほど美味しく感じるに違いない。
食感のコントラストや「萌え断」が魅力のサンド
僕がまず驚いたのは、カツサンドのふわふわ＆サクサク食感のコントラストだ。カツサンドはサクサクのカツとふわふわのパンの組み合わせが楽しい。ソースの甘辛さとカツの旨みがマッチするし、揚げ物文化がある国の人にも親しみやすい。
そして、たまごサンドはしっとり＆ふわふわ食感が新鮮で、特にコンビニのものはクリーミーで優しい味わい。マヨネーズのコクと卵の味がクセになる。どちらにしても断面が綺麗で写真映えするし、この「萌え断」文化が海外でもウケているという。
日本のサンドイッチはシンプルだけど味のバランスが絶妙だから、こだわりが強い人も食べたことがない人も、ひと口目から幸せになる。イタリアのサンドイッチであるパニーニは深い歴史がある反面、見た目と味や食感のコントラストが薄い。しかも、自宅でも作れそうな味だ。日本のものはいくら頑張っても自宅では再現できない。経験者の僕だからこそ言える。
観光中の外国人にとっては、日本のサンドイッチがスーパーヒーローになるときもある。時間がない中で移動も多い観光では、手軽にボリュームがあるものを食べられるのがありがたい。パンに挟んであるから手が汚れにくく食べ歩きにも向いているし、コンビニや駅で手軽に買えるのも人気の理由だ。
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