「JEEP WRANGLER UNLIMITED SPORT 2.0ℓ」。全長4870×全幅1895×全高1845mm、エンジン1995cc直列4気筒DOHC16バルブ ターボ、最高出力272PS(200kW)/5250rpm、最大トルク400Nm(40.8kgm)/3000rpm、トランスミッション8段AT、車両重量1990kg。799万円〜/ジープフリーコール 0120-712-812
アメリカが生んだSUVの元祖JEEP(ジープ)。世界中のアウトドアシーンを牽引してきたブランドのラインナップの中でも、タフ&ヘビーデューティの代名詞とも言える「ラングラー」が、2024年のイヤーモデルチェンジでさらに現代的にアップデートした。
そこで、ラングラーのエントリーモデル「UNLIMITED SPORT(アンリミテッド スポーツ)」を、OCEANSでもお馴染みのファッションフォトグラファー・山本雄生さんがリアルにインプレッション。
山本雄生(やまもと・ゆうき)●1982年生まれ。2010年にフリーランスのフォトグラファーとして独立。メンズ、レディスのファッション誌や広告を中心に、多方面で活躍。音楽や車&バイク好きとしても“業界”では知られる。
山本さんは先代のラングラー「UNLIMITED SAHARA(アンリミテッド サハラ)」に乗っているほか、バイクもオフロードとスポーツタイプの2台を所有するほど、乗り物好き。音楽やスケートカルチャーをこよなく愛するが、特段アウトドア派というわけではない。
では、なぜそんな彼がラングラーを選んだのか?
「プロダクトとしての“強さ”と“形”が大きな理由です。アウトドア派じゃなくても、自由なスタイルで乗って楽しめるのがラングラーだと思うんです」。
まさにJEEPの“自由”の理念に共感する山本さんは、新型ラングラーのスタイリングやパフォーマンスをどう評価するのだろうか?
「スタイリングが一新」よりスタイリッシュになったJEEPラングラー
JEEPの顔となる7スロットルグリル。従来に比べ縦の幅を狭めたデザインになり、またグリルの左右下部のフォグランプも廃止され、シンプルかつスタイリッシュに!
1941年に軍用4輪駆動車として誕生した「ウィリスMB」をルーツとするJEEPラングラー。ボクシーで無骨なフォルムとヘビーデューティな走行性能は、他のSUVが流麗かつスポーティになりつつある今、唯一無二の存在感を主張している。
そんなラングラーが、2018年の日本導入から6年ぶりにイヤーモデルチェンジ。今回のモデルチェンジでは「デザインの変更」「装備の充実」に加えて、エントリーグレードである「アンリミテッド スポーツ」の復活がトピックスだ。
新型ラングラーは全グレードでマストアンテナを廃止。アンテナがあった場所には「Trail Rated」のエンブレムが貼られている。このエンブレムはジープ独自の厳しい性能テストをクリアしたモデルのみに与えられる。
「僕のサハラよりもずいぶんとスタイリッシュになっていますね。遠くから見ても明らかに『ラングラーだ!』とわかるのに、近寄ってみるとそこかしこがリファインされています。
特にフロントマスクが変わりましたね。7スロットグリルは横長にスマートになって、フォグランプが僕のサハラは4個だったのに、新型は2個に減っている。
それでいて無骨なバンパーとボンネットのエアインテークのおかげで、ヘビーデューティな個性をキープしているのかな」と、ファーストインプレッションを語る山本さん。
グリルの上下幅を圧縮したのは、エンジンの冷却効率を上げるためにフロントパネル下にスペースを稼ぎ、直接的にラジエターに外気が当たるようにしたためだ。また、従来のマストアンテナを廃し、ウインドシールドに統合したアンテナを採用したことも、機能性追求によるディテールの変更のひとつだ。
アンリミテッド スポーツには17インチ オールテレインタイヤ、アンリミテッド サハラには18インチ オールシーズンタイヤ、アンリミテッド ルビコンには17インチ マッド&テレインタイヤが装着される。奥は、山本さんの旧サハラ。
「山道を走るときに小枝などに引っ掛けないように、マストアンテナを取っ払ったのか。でも、僕はアウトドアにはあまり行かないからなぁ……えっ!? 洗車機に入れるときにも有効? なるほど、でも、そもそも僕のサハラは自分でアンテナを取っちゃいましたから。
というのも、マストアンテナってルーフよりも出ちゃって、全高が2.1mを超えて立体駐車場に入れづらくなっちゃうので。つまりは、新型はそういった心配がないってことですね!」
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