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花粉症は“掛け持ち”が多い⁉

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――花粉症がひどくなると、鼻水や鼻づまりだけでなく、日常生活にも影響が出るというのは本当ですか?

はい。ある調査によると、花粉症に悩む人のうち、7割以上が仕事や家事に影響したと感じており、半数以上が眠れなくなった、6割以上が判断力の低下、約4割がメンタルの不調を感じています。

――花粉症の人は他のアレルギーを持っている場合が多いというウワサは本当ですか?

本当です。「スギ花粉のクアッド70」というキーワードがあります。
スギ花粉のクアッド70

1. スギ花粉症の約70%がヒノキの花粉症を持っている。
2. スギ花粉症の約70%がダニ・ハウスダストアレルギーを持っている。
3. スギ花粉症の約70%がブタクサの花粉症を持っている。
4. スギ花粉症の約70%が鼻水、鼻づまり、目のかゆみがもっともつらいと言っている。
つまり、スギ花粉症の人の多くが他の花粉症を持っているんです。

――とにかく花粉症になりたくないし、かかってもできるだけ軽く済ませたい。予防する方法はありますか?

コロナ予防に似ているのですが、花粉を「吸わない」「触れない」「近づかない」。外ではマスクをして、帰宅したら、手洗いや洗顔で花粉を洗い流し、空気清浄機を使う。私は鼻うがいも徹底しています。


いかがだっただろう? 花粉症に関して、知らなかったことや、誤解していたこともあったのでは。ちなみに石井先生は、「今年の花粉は、全国的に増加傾向にある」と警鐘を鳴らす。そこで次回は、2024年の花粉症最新事情をお届けする。

押条良太=取材・文

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