「よろしくお願いします」。
こちらは、広報PR担当として働く堰合裕子(せきあいゆうこ)さん。ご出身はどちらでしょうか?
「静岡県の沼津市です。海が家のすぐ近くにあって、天気がいい日は淡島越しに富士山も見えます」。
淡島といえば「あわしまマリンパーク」ですね。
「大好きなスポットで、館内にはペンギンがいっぱいいるプールがあって、イルカは海の中に作った柵の中で自由に泳いでいます。アシカだけでなくアザラシのショーを見学できるのも珍しいんですよね」。
海の生き物との距離が近いのも魅力のひとつ。
裕子さんは祖父も父も兄も漁師という環境で育った。地元の海ではアジ、サバ、イワシなどが獲れるそうだ。
後ろには父と兄が仕事で乗っている船が見える。
「小さい頃から実家の食卓には魚がたくさん並んでいました。私はサバがいちばん好きで、とくに母が自分で捌いて作るサバの塩焼きが本当に絶品なんですよ」。
また、子供の頃から前に出たがるタイプで、小学校でも中学校でも自ら立候補して学級委員や生徒会の副会長などを経験。中学時代は英語の弁論大会にも出場し、市内で優秀賞を受賞した。
「当時、バレーボール部に所属していて、厳しい指導の中で自分に克つことの大切さを学んだので、そのことを弁論内容にしました」。
英語はいちばん好きな科目だった。
高校卒業後は受験で得意な英語を活かして県内の公立大学に進学。そこで、初めてマーケティング論や広告論に興味を持つ。
さらに、コミュニケーション学のゼミでは課題として「あわしまマリンパーク」を舞台にしたドキュメンタリー映画も撮った。
「サークルはワンダーフォーゲル部に入りました。いろんな山に登ったんですが、いちばん印象的だったのは尾瀬です。
4泊5日のテント泊で、重いテントをみんなで分担して担いで尾瀬沼を歩きました。行程の中には大きな石がごろごろ積み重なった至仏山への登山もあって、山頂での達成感はひときわでした」。
標高2228メートルの山頂にて歓喜の表情。
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