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そして、映画は3本では終わらなかった。3作目『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』(1989)がまたヒットした後、スピルバーグとフォードはもう1本作りたいと言ったのだ。それで、次はインディに何を追いかけさせるのかを考えたが、頑固者でこだわりの強い3人は、なかなか意見が合わない。途中、ルーカスは、「もともと三部作だったのだから、もう終わりでいいだろう」と思ったという。

しかし、ようやくみんなが納得するストーリーが決まり、3作目から19年後の2008年、『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』が、カンヌ国際映画祭で世界プレミアとなった。

この4作目には、インディが存在を知らなかった息子の役で、シャイア・ラブーフが出演する。ラブーフはスピルバーグ製作の『トランスフォーマー』の主役にも抜擢された若手俳優で、『インディ・ジョーンズ』シリーズは、ラブーフに代替わりして続くのではないかとの憶測も出た。

だが、その後、私生活でのトラブルのせいでラブーフのキャリアは大きな浮き沈みをたどることに。『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』にラブーフは出演せず、息子がどうなったのかについては映画中のせりふで説明される。

今回の5作目も、前作から15年かかった。ルーカスフィルムが5作目の企画を発表したのは、2016年のこと。公開予定日は2019年7月だった。当初、脚本家に雇われたのは、『ジュラシック・パーク』(1993)、『ミッション:インポッシブル』(1996)などを手がけたデヴィッド・コープだった。

だが、その脚本にはゴーサインが出ず、ジョナサン・カスダンが新たな脚本家に雇われるも、降板。2019年にコープが再び戻ってきたが、2020年2月、スピルバーグは、「新鮮な視点から見つめてもらうために」と、監督を降板した。そこで白羽の矢が立ったのが、『野性の呼び声』(2020)でプロデューサーとしてフォードと組んだところだったジェームズ・マンゴールドだ。


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