第2位:トヨタ「プリウス」
「プリウス」。窓に専用アタッチメントを付けると、車内にあるAC100V・1500Wのコンセントから窓を開けずに屋外へ給電することができる。
「ハイブリッドカー」の代名詞ともいえるプリウス。世界的にも名の通る車だけに、ここ数年は盗難数の1位と2位を競い合うほど狙われている。
しかも、2023年1月に「選んでいただける愛車」を目指して大胆なイメチェンが図られ、その評価も高い。
現行型のパワートレインは、旧型からの1.8Lエンジン+モーターに加え、2L+モーターも設定された。もちろん、どちらも旧型より燃費は向上している。さらに3月には2Lエンジンを用いるプラグインハイブリッドも追加された。
そのほか、近年問題になっているあおり運転対策として、後方車両が異常接近するとドライブレコーダーで録画できるだけでなく、警察へも通報できるシステムが用意されているのも新しい試みだ。
盗難防止としては、アルファードと同じくエンジンイモビライザーが備えられているが、不安な方は何か独自の対策を行ったほうがいいだろう。
またこちらもトヨタのT-Connectサービスに加入すれば、ドアのこじ開け通知や車両の位置追跡が行えるようになる。
第1位:トヨタ「ランドクルーザー(プラドを含む)」
「ランドクルーザー」。ダカールラリー参戦のノウハウが活かされたグレード「GRスポーツ」も設定されている。
ご存知、世界中で愛されるキング・オブ・4WD、ランドクルーザー。2021年8月に登場した現行型(300系)は、歴代の「どこへでも行き、生きて帰ってこられる車」という使命に加え、「世界中のどんな道でも疲れない走り」を目指した。
その心臓部であるエンジンは3.5Lツインターボと3.3Lディーゼルツインターボ。いずれも10速ATが組み合わされている。またボディやフレーム、足回りも一新されて、高い悪路走破性能と快適な乗り心地の両立が図られた。
もちろん砂漠でもジャングルでも、快適な車内で過ごせるようにクーラーボックスをはじめ快適装備が用意されている。
まさに世界中で人気のメイド・イン・ジャパンSUVだけに、盗難数ランキングで約20年間も、だいたい1位や2位という嬉しくない“人気”もある。
そこで現行型ではセキュリティ対策も施され、上記のLXと同じく指紋認証スタートスイッチが装備されている。もちろんトヨタのT-Connectサービスに加入すれば、通知や追跡サービスも受けられる。
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なお、調査結果を公表した日本損害保険協会は、上記の車固有やメーカーの盗難防止対策に加えて「バー式ハンドルロックや警報装置などの盗難防止機器を使用する」「防犯設備が充実した駐車場を利用する」「貴重品は車内に放置しない」といった、“複数”の防犯対策を講じることが有効だとしている。
また自宅の駐車場には、防犯カメラや防犯灯などを利用して窃盗犯が心理的・物理的に侵入しづらくすることも重要だそう。
悪いヤツに人気のある車は、やっぱり我々にとっても魅力的。上記を参考に、ぜひ愛車の防犯対策を図っていただきたい。